サッカー=06年W杯招致で不正か、独誌が報道

[ベルリン 16日 ロイター] - 独誌シュピーゲルは16日、サッカーの2006年ワールドカップ(W杯)の招致において、ドイツのサッカー関係者が不正資金を用いて買収行為を行ったと報じた。
同誌はドイツのW杯招致委員会が、独スポーツ用品大手アディダスの元CEO、ロバート・ルイス・ドレイファス氏が関与して貸し付けた不正資金650万ユーロ(約8億8000万円)を買収に用いて2000年7月の投票で必要な支持を得られるようにしたとしている。
同W杯の開催をめぐっては、投票の末にドイツが、有力視されていた南アフリカを12─11でおさえて招致を成功させた。
シュピーゲル誌は2006年W杯ドイツ大会組織委員長を務めたフランツ・ベッケンバウアー氏と、現ドイツ・サッカー協会(DFB)会長のボルフガング・ニールスバッハ氏が、ドレイファス氏からの貸付金について承知していたと報じた。
DFBは声明を発表し、不正資金と買収行為のどちらも否定した。
国際サッカー連盟(FIFA)はロイターに対し、「非常に深刻な疑惑」とし、今後調査を行うと回答した。

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