米Dellの取締役会は,社長兼COOのKevin Rollins氏を,Dell社の新しいCEOに任命した。同社が米国時間3月4日に明らかにしたもの。Rollins氏は,株主年次総会が開かれる7月16日より,Dell社の創設者で現CEOであるMichael Dell氏の後任となる。

 Dell氏は取締役会会長にとどまり,同社の日々の業務に深く関与する。Dell社は,Dell氏からRollins氏へのCEO交代を,「社内における両氏の役割分担を,役職にも反映させることにした」と説明する。「現在,Dell氏は技術分野と顧客管理に多くの時間を割いており,事業戦略や運営はRollins氏に任せるようになっている」(同社)

 また,Rollins氏は7月の株主年次総会で,取締役会役員のMort Topfer氏の後任として推薦を受ける。Topfer氏は1999年2月より取締役会に籍を置いていたが,2001年12月にDell社を退職しており,再選に立候補しないことを明らかにした。

 ちなみに,Dell社は今年5月で創立20周年を迎える。2月12日に発表した2004会計年度第4四半期(2003年11月~2004年1月期)では,売上高,営業利益,純利益,1株当たり利益で過去最高を記録した。

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