図 認定放送持ち株会社設立後のテレビ東京グループの体制
図 認定放送持ち株会社設立後のテレビ東京グループの体制
[画像のクリックで拡大表示]

 テレビ東京とテレビ東京ブロードバンド、BSジャパンの3社は2010年3月26日、共同株式移転の方法により共同持ち株会社を設立し、同社を認定放送持ち株会社とする経営統合を行うことについて基本的な合意に達したと発表した。これにより3社は認定放送持ち株会社体制に移行する(図)。

 同日開催の各社取締役会において決議した上、経営統合に関する「基本合意書」を締結した。効力発生日は2010年10月1日を予定する。これに先立ち、3社は協議した上で、2010年5月14日をメドに株式移転計画を作成する。

 3社は今回の経営統合の目的について、「認定放送持ち株会社は、複数の地上放送事業者と一つのBS放送事業者などを100%子会社として保有することができ、グループ化による経営の効率化や財務基盤の強化を図れる。3社は、この制度を活用することにより、地上放送やBS放送、CS放送、FMラジオ放送に加え、インターネットやモバイルでもコンテンツを効率的に視聴者に提供する体制を構築することが可能となる」としている。今回の経営統合により、コンテンツの特性に応じて最適なパートナーを選択して事業展開を迅速に実行して、企業価値の向上を目指す。

 認定放送持ち株会社の株式は、東京証券取引所市場第一部に新規上場申請を行う予定である。本株式移転の効力発生日に先立ち、東証第一部に上場中のテレビ東京の株式および東京証券取引所マザーズ市場に上場中のテレビ東京ブロードバンドの株式は、上場廃止となる予定である。

 また、3 社は統合後のグループ力強化に向け、CS放送で経済専門チャンネルを展開している日経シー・エヌ・ビー・シー(日経CNBC)との関係を深めることを目的に、日経CNBCの株式を65.9%(2009年12月31日現在)保有する親会社の日本経済新聞社との間で、今後関係強化のための具体的施策について協議を行う方針を確認している。テレビ東京は、現在、日経CNBCの発行済株式総数の14%の株式を保有している。

[告知画面へ]