プレスリリース

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アカマイ、2015年第1四半期「インターネットの現状」レポートを発表

・ 世界の平均接続速度は10%増加して5.0Mbps(韓国が23.6Mbpsで首位)
・ 平均モバイル接続速度は英国が最速で20.4Mbps(前四半期比28%増)
・ ユニークIPv4アドレスは前四半期比1.2%増の8億1200万以上

コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)サービスのグローバルリーダーであるアカマイ・テクノロジーズ・インク(NASDAQ:AKAM、以下アカマイ)は本日、2015年第1四半期「インターネットの現状」レポートを発表しました。本レポートでは、Akamai IntelligentPlatform(TM)の収集データに基づき、固定回線およびモバイルネットワークの接続速度とブロードバンド普及率、IPv4の枯渇とIPv6の採用状況などの世界的な主要統計データに関する見解が示されています。

2015年第1四半期から、アカマイのプラットフォームで検出された攻撃トラフィックについてのデータおよび顕著なセキュリティ脆弱性や攻撃に関する見解を含む、これまでの「インターネットの現状」レポートに含まれていたセキュリティ関連の内容は、「インターネットの現状 - セキュリティレポート」にて発表されます。

2015年第1四半期「インターネットの現状」レポートに掲載されているデータや画像は、アカマイ「インターネットの現状」サイトおよびアカマイ「インターネットの現状」アプリ(iOS / Android用)でもご覧いただけます。また、アカマイコミュニティでも「インターネットの現状」レポートに関する議論が行われています。

アカマイ「インターネットの現状」サイト
http://www.stateoftheinternet.com/soti-report

アカマイ コミュニティ
https://community.akamai.com/community/news_and_events/state-of-the-internet/

「2015年第1四半期には、主要な測定基準において全般的にプラスの結果が見られました」と、本レポートの編集者であるデビッド・ベルソン(David Belson)は述べています。「世界のブロードバンド速度の増大は、より高い水準に向けた継続的な取り組みの結果を示しています。接続性は引き続き多数の地域により偏りがありますが、人口密度が高く、政府の強力なバックアップやサポートがあり、インターネットプロバイダ間の競争を促進している国/地域で最も高いブロードバンド速度が見られました」。

↓アジア太平洋地域のデータ(インフォグラフィック)
https://dl.nxlk.jp/813f3d12-3ef5-4c08-83f0-66c741af4294

2015年第1四半期のアカマイ「インターネットの現状」レポートのハイライト

▼世界各国の平均接続速度とブロードバンド接続

2015年第1四半期には、世界の平均接続速度は前四半期から10%増加し、初めて5Mbpsに達しました。四半期ごとの世界の平均接続速度は上位10カ国すべてが引き続き10Mbpsを大幅に上回り、10カ国の内6カ国の平均速度が15Mbps以上で、アイルランド(17.4Mbps)、スウェーデン(15.8Mbps)およびオランダ(15.3Mbps)が、韓国(23.6Mbps)、香港(16.7Mbps)および日本(15.2Mbps)とともに第1四半期に15Mbps以上となりました。世界的に見ると、ランキング要件を満たす国/地域のうち131カ国/地域で第1四半期に平均接続速度が上昇し、伸び率はフィジーの128%(6.2Mbps)から日本の0.4%(15.2Mbps)までの幅がありました。前年比での変化は上位10カ国で一貫してプラスであり、アイルランド(17.4Mbps)、ノルウェー(14.1Mbps)およびスウェーデン(15.8Mbps)は30%を超える前年比の増加率を記録しました。

第1四半期に、世界の平均ピーク接続速度は8.2%増の29.1Mbpsになりました。上位10カ国/地域で全体的に速度が上昇し、クウェート(76.5Mbps)とモンゴル(68.9Mbps)はそれぞれ126%と72%という目覚ましい成長率を示しました。シンガポール(98.5Mbps)が17%増で、香港を抜いて平均ピーク接続速度が最も高い国/地域になりました。また、上位10カ国/地域のすべてで65Mbpsを超える平均ピーク速度が見られました。全世界では、ランキング対象の144カ国/地域の内124カ国/地域で第4四半期からの平均ピーク接続速度の増加が見られ、伸び率はプエルトリコの0.2%(41.2Mbps)からクウェートの126%(76.5 Mbps)までの範囲でした。2014年第1四半期との比較では、136カ国/地域で平均ピーク接続速度が増加しました。

「インターネットの現状」では、今回初めて、2015年1月に米連邦通信委員会(FCC)によって採用されたブロードバンド速度の新しい基準である、25Mbpsを超える平均速度でアカマイに接続されたIPアドレスの割合について報告しています。世界的に見ると、ユニークIPアドレスの4.6%が少なくとも25Mbpsの平均接続速度でアカマイに接続し、前四半期に対して12%増となりました。10Mbpsと15Mbpsの測定基準と同様、25 Mbpsブロードバンドの普及率でも韓国が世界をリードしており、普及率31%でした。韓国の普及率は、2位の香港(普及率17%)の2倍近い値です。前年比で、世界の25Mbps採用率は20%増加し、韓国を除く上位10カ国 /地域のすべてで増加を記録しましたが、韓国は2014年第1四半期に比べて5.9%の減少が見られました。米国では、5つの州でユニークIPアドレスの10%以上が少なくとも25Mbpsの平均速度でアカマイに接続されました。

アカマイに接続したユニークIPアドレスの内、4Mbpsのブロードバンド速度閾値を満たした割合は全世界で6.6%増の63%になり、前四半期でわずかに低下したのと対照的に、2015年第1四半期では全体的に堅調さを示す結果となりました。全世界では、このデータに関するランキング対象の107カ国/地域の中で、100カ国/地域は前四半期比で4Mbpsのブロードバンド普及率が増加しました(前四半期は76カ国/地域が増加)。前年比の増加率はジャマイカの0.1%(普及率43%)からアルジェリアの1,402%(普及率3.3%)まで幅がありました。

2015年第1四半期では、アカマイに接続した全世界のユニークIPアドレスの26%が10Mbps以上の平均速度で、前四半期に対し11%増となり、前四半期の2.9%増から大幅に増加しました。上位10カ国/地域の内、7カ国/地域で前四半期比の増加が見られ、伸び率はスイスの3.9%(普及率59%)からブルガリアの21%(普及率55%)の範囲でした。ランキング要件を満たす68カ国/地域の内、60カ国/地域で前四半期比での増加が見られました。前年比での変化に関しては、10Mbps以上の平均速度でアカマイに接続しているユニークIPアドレスの割合が全世界で27%増加しました。

15Mbps以上の平均接続速度でアカマイに接続した世界のユニークIPアドレスは14%で、第4四半期の12%から増加しました。韓国は前四半期比4.9%減の58%となり2四半期連続で普及率が低下しましたが、15Mbpsのブロードバンド普及率で首位を維持しました。前四半期では35カ国/地域が前四半期比で増加したのに比べ、2015年第1四半期ではランキング要件を満たす46カ国/地域で前四半期比の増加が見られました。前年比では、世界の15Mbps普及率は29%増加し、韓国を除く上位10カ国/地域すべてで堅調な伸びが見られました。韓国は、2014年第1四半期との比較で4.2%低下しました。

▼IPv4およびIPv6

2014年の第4四半期に見られた傾向が続き、アカマイに接続している世界のユニークなIPv4アドレスの数は、第1四半期に約1,000万増加しました。第1四半期の上位10カ国の中では、英国と日本に大きな増加が見られ、それぞれ5.7%と5.1%でした。ブラジルは前年比の増加が最も大きく、17%でした。リストに含まれる他の6カ国で前年比の増加が見られ、増加率は日本の11%からロシアの2.5%までの範囲でした。全世界では、世界の国/地域の3分の2でユニークIPv4アドレス数が前年比で増加しました。

2015年の第1四半期に行われたアカマイへのコンテンツリクエストで、IPv6経由の割合が最大だった上位10カ国/地域の大部分は、引き続きヨーロッパの国々でした。前四半期と同様、ベルギーが首位を維持し、コンテンツリクエストの3分の1がIPv6上で行われ、2位のドイツの2倍以上の割合でした。前四半期と同様に、上位10カ国/地域の内でヨーロッパ以外の国は米国とペルーの2カ国だけで、両国とも2桁の四半期増を示し、四半期末の普及率はそれぞれ14%と13%でした。Verizon WirelessとBruteleの2社はアカマイへのリクエストの50%以上がIPv6経由で、両社とも前四半期比で増加を示しました。

▼モバイル接続

2015年第1四半期「インターネットの現状」レポートでは、62カ国/地域がモバイルセクションでランキングに加わる要件を満たしました。平均接続速度が最も高かったのは英国で、前四半期から28%増の20.4Mbpsでした。デンマークは再び2位となり、10Mbpsでした。ベトナムは平均接続速度が最も低く、1.3 Mbpsでした。

平均ピークモバイル接続速度は、第1四半期もオーストラリアの149.3Mbpsからインドネシアの8.2Mbpsまでという非常に広い範囲に分布しました。100Mbpsを超える平均ピーク速度を記録した国は、第4四半期の2カ国から、オーストラリア(149.3Mbps)、日本(126Mbps)、シンガポール(116.4Mbps)およびタイ(105.4 Mbps)の合計4カ国に増加しました。おそらく4G LTEの後継であるLTE-A等のより高速なモバイル技術の導入が要因となったと思われます。合計15カ国が50Mbps以上の平均ピーク速度を示し、前四半期の4カ国から大幅に増加しました。

ランキング要件を満たす国/地域の中で、4Mbps以上の平均速度でモバイルネットワークプロバイダからアカマイに接続されたユニークIPアドレスの割合ではデンマークが先行しており、普及率98%でした。それに僅差で続いたのは、スウェーデン(普及率97%)、ベネズエラ(普及率97%)、オーストラリア(普及率96%)、および英国(普及率95%)でした。ベトナム、イラン、カザフスタンおよびボリビアは、すべて普及率が1%を下回りました。

本レポートの編集者であるデビッド・ベルソン(David Belson)がアカマイ コミュニティの“Ask the Expert"にて質問に直接お答えします。下記URLよりアカマイ コミュニティにアクセスしてください。6月26日(金)までご質問を受け付けています。

アカマイ コミュニティ
https://community.akamai.com/community/news_and_events/state-of-the-internet/

本プレスリリースは下記URLにも掲載しております。
http://www.akamai.co.jp/enja/html/about/press/releases/2015/releases_2015.html

▼アカマイの「インターネットの現状」レポートについて

アカマイでは、四半期ごとに「インターネットの現状」と題したレポートを発行しています。このレポートでは、攻撃トラフィック、ブロードバンド普及率、モバイル接続およびインターネットとその使用に関するその他のトピックについて、Akamai IntelligentPlatformを通じて収集されたデータとともに、これらのデータに見られる長期にわたる傾向について報告しています。レポートに含まれる数値の詳細およびそれらの分析方法については、http://akamai.me/sotimetricsをご覧ください。
詳細および過去のレポートのアーカイブはhttp://www.stateoftheinternet.com/soti-reportsにてご覧いただけます。
2015年第1四半期のデータをダウンロードされる場合は、http://wwwns.akamai.com/soti/soti_q115_figures.zipにアクセスしてください。

▼アカマイについて

コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN:http://www.akamai.com/cdn/index.html)サービスのグローバルリーダーとして、アカマイは、インターネットを高速、安全、信頼できるものとしてお客様がご利用いただけるようにします。アカマイの先進的なウェブパフォーマンス、モバイルパフォーマンス、クラウドセキュリティおよびメディア配信の各ソリューションは、デバイスと場所を問わず、コンシューマ体験、エンタープライズ体験、およびエンターテイメント体験を企業が最適化する方法を大きく変化させています。アカマイのソリューションとそのインターネット専門家チームが、企業のより速い進歩にいかに貢献しているかについてwww.akamai.comまたはblogs.akamai.comおよびTwitterの@Akamaiで詳細をご紹介しています。