ルフトハンザ、離陸ポイントまで牽引する環境に優しいTaxibotを導入

ルフトハンザ、離陸ポイントまで牽引する環境に優しいTaxibotを導入

ニュース画像 1枚目:ルフトハンザが導入した環境に優しい牽引車「TaxiBot(タキシーボット)」
© Lufthansa Group
ルフトハンザが導入した環境に優しい牽引車「TaxiBot(タキシーボット)」

ルフトハンザ・ドイツ航空は2015年2月20日、新しい牽引車「Taxibot(タキシーボット)」を営業運航便で利用を開始ししたと発表しました。ヨーロッパ航空安全庁(EASA)から承認を得て、ルフトハンザ・テクニーク傘下のルフトハンザLEOSが運用するもので、2月19日のメディア向けイベントでは737を滑走路の離陸ポイントまで牽引しました。

タキシーボットはルフトハンザLEOSとイスラエル・エアロスペース・インダストリー(IAI)が開発したものです。タキシーボット800馬力のハイブリッド電気牽引車で、航空機はゲートから離陸する滑走路までエンジンを動かすこと無く移動でき、航空燃料を削減することが可能です。これにより年間で2,700トンの燃料を削減することができるとしています。

IAIはルフトハンザLEOSと共同で2007年からタキシーボットの開発を共同で進めており、牽引車で認証を得ているモノは現在は唯一の製品です。また、開発ではボーイング、エアバスの協力を得ており、747、A380など大型機の牽引についても引き続き認証を獲得するための開発を続けます。747-400では2015年末にも認証を得られるスケジュールで開発を進めます。

タキシーボットは航空機のプッシュバック時は通常の牽引車と同じように操作し、滑走路の離陸ポイントまでの移動は航空機のコクピットから操作ができ、航空機に新たな装置を装備する必要はありません。ブレーキ操作で牽引車を操作し、地上移動時の燃料を削減できることから、環境にやさしい航空機を目指した取り組みに大きく貢献すると期待されています。

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