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7/11【全日本】対ヘビー級幕開け 岩本がゼウスに完敗も「これからの俺は攻める」

『2021 SUMMER ACTION SERIES』開幕戦 エディオンアリーナ大阪・第2競技場(2021年7月11日)
○ゼウスvs岩本煌史×

 岩本の無差別級の戦いが幕開け。元三冠王者・ゼウスに完敗を喫したものの、「これからの俺は攻める」との姿勢を強調してヘビー級食いを誓った。

 6・26大田区大会で岩本はアキラに敗れ、まさかの世界ジュニア王座陥落。無冠となったことで新境地を開くべく、対ヘビー級の戦いに身を投じる構えをみせた。その意向が汲まれて今シリーズ、ゼウス、諏訪魔と歴代三冠王者とのシングル対決が実現。まずはこの日、ゼウスに挑んだ。

 序盤からスピードで翻ろうし、低空ドロップキックを連射して左足を狙い撃ちしたが、やはりパワーの差はいかんともしがたい。逆水平で何度もねじ伏せられ、リフトアップスラム、ボーアンドアローなどで腰を集中攻撃されて守勢に回った。

 それでも岩本はショルダータックルをぶちかましたり、エルボー合戦で渡り合ったりと真っ向勝負で渡り合う。延髄斬りやブレーンバスターで攻勢に出て、チョークスラムをスリーパーで切り返して対策の成果も披露。ジャーマンで投げると回転足折り固めで丸め込んだが、勝負をかけた孤高の芸術は決められず。バイセップスエクスプロージョンを食らっても意地で倒れない粘りを見せたが、最後はチョークスラム、バイセップスエクスプロージョン、ジャックハマーとゼウス怒とうのたたみかけの前に3カウントを聞いた。

 ゼウスに完敗を喫したものの、無差別級の戦いが幕を開けた。「こんなに豪快に圧倒的に負けるなんていつ以来だ? しかもシングルで。こんだけね、ボコボコにされて3カウント獲られて気持ちいいよ」と充実感を味わった岩本は、「今までは守るっていうことが多かったけど、これからの俺は攻めるだ。もう守るとかやめだ。攻め続けるぞ」と宣言した。

 これまで世界ジュニア王者として守る立場が多かったが、無冠となった今、攻めの姿勢でヘビー級の壁に挑んでいくつもりだ。次に控えるのは7・15横浜・保土ヶ谷大会の諏訪魔戦。前三冠王者が立ちはだかることになるが、岩本は「4年前はクソガキ扱いされてボロボロにされたけど、前回だって諏訪魔さん認めてくれたわけだ。それの恩返しも含め、そして復帰祝いも含め、保土ヶ谷は諏訪魔さん、覚悟しといてください」と強気に通告してみせた。

【ゼウスの話】「さすが対ヘビー級言うてるだけあって、一筋縄ではいかないところがありましたよね。彼もやっぱり世界ジュニア獲られて気持ちもくすぶっていたところがあるんちゃうかと思うんですよ。やっぱり全日本の頂点、三冠のベルトを目指せる選手の一人と思うから。体格的にもジュニアやけど、90キロ後半で、なかなか一発の重みもあるし。今日は自分も一ついい勉強させてもらったんちゃうかなと思います。ゼウス、これからぶっ倒していくんでよろしく」

【岩本の話】「ゼウスさん、強ぇな。やばい。でも気持ちいいよ。気持ちいい。こんなに豪快に圧倒的に負けるなんていつ以来だ? しかもシングルで。こんだけね、ボコボコにされて3カウント獲られて気持ちいいよ。何にも今ないけどさ、試合順みてみろよ。この前、俺からベルト獲ったアキラが第2試合だ。何にもない俺が第4試合だぞ。この意味わかるか? 俺はわかってるつもりだし、今日の試合順というのを噛み締めてるよ。今までは守るっていうことが多かったけど、これからの俺は攻めるだ。もう守るとかやめだ。攻め続けるぞ。自由だからな。次、保土ヶ谷、諏訪魔さん。4年ぶりのシングルだ。4年前はね、1年だけで諏訪魔さんと4回もシングルやってる。その時とは何もかもいろいろと変わってる。4年前はクソガキ扱いされてボロボロにされたけど、前回だって諏訪魔さん認めてくれたわけだ。それの恩返しも含め、そして復帰祝いも含め、保土ヶ谷は諏訪魔さん、覚悟しといてください。楽しみにしてます」

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