「カティ・サークという銘柄のウイスキーはありますか?」

ツアーの移動中に読んだ1Q84(村上春樹)の中で、
禿げたおじさんがバーでウイスキーを頼むシーンを読んでいたら
どうしてか同じものを頼んでみたくて、
ツアー先で聞いてみるものの、なかなか置いていない。

「船の絵が書いてあるのが、好きなんです」

その品の良い台詞が、私は好きなの。
いつか禿げのおじさんと同じように、
カティ・サークをオンザロックで飲んでみたい。

HELLO ENDING

ああ、「オンザロックで」なんて人生で一度は言ってみたいな。
私の母は、母よりお酒が飲める女性を見たことがないくらい強いのに、
私は生ビールを二杯も飲めばすぐに赤くなる。

気取ってカティ・サークを探してはいるものの、
ウイスキーを割らずに飲んでしまったら
私は間違いなく 泥酔してしまうのだろうな。

昨晩のように。

HELLO ENDING

DJ LOVEが27歳になりました。

「長野公演では、素敵なサプライズをありがとう!!」
と言っておりました。

相変わらず部屋は汚いし、
相変わらずよく分からないものばかり集めてるし、
相変わらずゲームと漫画とアニメが好きだし、
相変わらず彼が怒ったところをまだ一度も見たことがありません。

(りょうちゃんというのは、OMC-1の生みの親。ラブと1日違いのバースデー。)


HELLO ENDING

プレゼントも貰った様子のラブ。

「何貰ったの?」

「すげー!!木の枠だ!!これがボードってやつですよ!!」

「………??」

木の枠をボードと言い換えて、それが何なのだ。
興奮気味なのか、言っている意味がよくわからない。

「ほかには?」

「これはライブ中に見えたやつ!!」

アンコールの時にhappybirthdayを掲げてみせてくれて、
私は何だかほっとしていた。

だって、私は広島公演でお祝いして貰ったのに
ラブには何もなかったら可哀想だな…って(笑)

不遜でした。たくさんお祝いして貰ったね。

HELLO ENDING

「あー!!岸部露伴!!」

「そうなの?ちょっと…ぱっと見では分からないんだけど」

「ジョジョの第4部に出てくる岸部露伴のスタンドの
ヘブンズドアーですよ!!」

「へえ…」

「貯金しよっかなーこれで。苦手だから。」

「10万円貯まったら何に使うの?」

「えーー!!プレステ3買う!!」

「そっか…」

貯金をしてまでプレステ3を買うと言い放つ彼に
もう聞きたいことはないな。よし。
そうブログに書いとくわ!!と思いながら

私は打ち上げ会場へと足を運び、
スタッフたちと一緒に彼の27歳のお誕生日をお祝いしていた。

テキーラで乾杯する仲間たちに 私も一度混ざってみたくて、
「誕生日おめでとうー!」と叫びながら 3杯ほどのショットグラスも空にした。

良いバースデーだなあ。
良い仲間たちが出来たねえ。

そう思いながら楽しく話していたところで、
世界がコーヒーカップの乗り物に乗ったときのように回り始めた。

お酒が体中を巡り始めると、自立歩行は困難を極めたので、
「落ちるなよー!!」と話すなかじんという紳士な背中に乗って
私はひとりバースデーパーティーから離脱したのでした。

ラブ、改めてお誕生日おめでとう。
君の誕生日なのに泥酔してゴメンね。