菅総理が記者会見で話した脱原発は個人の「思い」だったと強調し始めました。


私は「目的(夢や経営理念)」と「目標」を持つ事の大切さを発信し続けていますし、政治家も個人の大きな国家経営理念を持つべきだと思います。


しかし、公務員改革から始まり、雇用・雇用・雇用、第三の道、TPP、平成開国、税と社会保障の一体改革、サンライズ計画、そして脱原発へと、たった1年の間にここまで大きな風呂敷を何回も広げてはたたむを繰り返されてしまったら、とても夢やビジョンだとは思えません(増税路線だけは例外ですが)。


明らかに延命の為の思い付きでしかないのでしょう。


また、記者会見を開いてまで個人の思いを語りたいのであれば、冒頭からその趣旨を明確にするべきです。


昨年夏 、私が初めて選挙活動をする中、元新党さきがけ代表代行で、以前菅総理が「この人がいたから私は政治家になった」と言っていた田中秀征さんが何度も応援に駆け付けてくれました。


その時、田中さんが言っていた事を最近何度も思い出します。
「松田さん。あの菅直人という男を良く知るようになってから約40年経つが、彼の口から一度足りとも「この国をどうしたい」とか「私の理念はこうです」という話しを聞いた事がない。彼が総理大臣では日本は大変なことになってしまう」


だからこそ、私が初めて国会で菅総理と対峙した時、まず最初に聞いたのが「総理の理念を教えて下さい」だったのです。


そして、その答えはいまも尚、出てきません。


復興の為に一日一日を大切にしなくてはいけない日本。これ以上、時間を無駄には出来ません。


是非、退陣を決断頂きたいと思います。