英と北欧諸国、ウクライナ支援の堅持を確認

【ロンドン=黒瀬悦成】スナク英首相は13日、スウェーデンで開かれた、英国と北欧諸国の計10カ国で構成される「統合遠征軍」(JEF)の首脳級会合に出席した。スナク氏は席上、「私たちはイスラエルでのテロ攻撃に怒りを抱いている。ウクライナや欧州でもテロを蔓延させてはならない」と強調した。

議長国スウェーデンのクリステション首相は会合後の記者会見で、ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領を2024年と25年の統合遠征軍の軍事演習の視察に招待することを明らかにした。

会合では中東情勢の安定化策を協議すると同時に、対ウクライナ支援に関し、イスラエル危機に左右されることのないように堅持していく方針を確認した。

統合遠征軍は、英国主導による有志国連合の枠組みで、2014年に結成。ロシアの脅威をにらみ、有事の際は北大西洋条約機構(NATO)や国連と連携して即応展開する態勢をとるとして、黒海やバルト海で演習を実施している。

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