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当社の製品について、よくある質問と回答をまとめました。

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そもそもこんなメーカーがあるなんて知りませんでした。
 一般のお客さまがよく誤解されていることなのですが、バスや電車の車体メーカーですべての機器を開発、製造しているわけではありません。わたしたちのようなメーカーが納入する機器を各会社ごとの仕様にあわせて搭載していただいているのです。
 1台のバス、1両の電車にもさまざまなメーカーの機器、装備が搭載されています。
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「方向幕」というからには幕なのですか?

 40年以上も前の手回式の巻取器の時代には布製の方向幕も存在していましたが、現在では極薄(38〜50ミクロン)のポリエステルフィルムに特殊なインクで印刷したものを使用しています。
 欧米ではフリップドット式の表示器が主流ですが、日本では複雑な漢字やかなを表示する性質上、デザインの自由度が高く見た目にも解りやすいなどの特長が字幕式にはあります。でも、最近ではLED(発光ダイオード)式のものが増えてきています(後述)。
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バスターミナルなど終点停留所で方向幕の表示がくるくる回っているのを見たことがありますが、何コマくらい印刷されているのでしょうか?

 印刷するコマ数は運行される路線の数にもよりますので、バス会社ごとにさまざまです。当社が納入したものでは神奈川中央交通 大和営業所の240段が最大でした。段間ピッチは300mmですので方向幕の巻物の長さは70メートルを超えています。
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バスや電車で方向幕の操作盤を見たことがあります。
 さまざまな機器が搭載されているバス、電車ですが、それらのすべてをいちいち操作していては大変なので、インターフェースを統一してひとつの操作盤ですべての機器をコントロールするようにしています。ボタンひとつで方向幕も切り替えられるよう、各機器にはマイコンが内蔵されており、相互に通信を行いながら各機器を制御しています。
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方向幕表示が表示窓の中心でキチンと止まるのはどうして?
 現在の主流はフォトセンサーを使うタイプで、方向幕の片端に識別用のセンサーマークを印刷しています。このマークがフォトセンサーを通過するときにセンサー送光部と受光部の光りがさえぎられて段間を検知します。その検知信号を元に巻取り用モーターのスピードをコントロールしています。
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PSCSとは? 
 PSCSとは ParaSign Serial Communication System を略した呼び名で、当社の主に電車に取り付けた機器を動作させる制御信号を受渡しする方法で通信プロトコルと言います。PSCSには沢山のバージョンがありそれぞれ機器の目的に合った方法で決められています。単純に方向幕巻取器に表示番号を指令するものから、電車機器の状態をモニターし同時に映像や音声を多重通信で高速に行うものまであります。  
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方向幕の並列同期方式とは? 
 バスや電車の複数台の方向幕表示器を連動して動作させる当社独特の方法で1977年から採用したものです。呼び名の通り並列に何台でも表示器を接続でき、全ての表示器が同期しながら連動する方法のものです。
 操作方法に二通りあり、一つは、運転台の操作スイッチの「上」または「下」ボタンを押して目的の表示をさせる方法。もう一つは、運転台の方向幕指令器に目的の表示番号をセットするだけで自動的に表示される方法があります。
 JABIA規格では前者を自動停止式、後者を自動選択式と呼んでいます。
 この方式はマイコンが使われる以前の方式で、今では表示器にマイコンが搭載されており自由度の高い制御ができるようになっています。
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JABIA規格って何の規格なの?
 「JABIA」(ジャビアと読みます)は、社団法人 日本自動車車体工業会(JAPAN AUTO BODY INDUSTRIES ASSOCIATION INC)の略称です。
 日本自動車車体工業会は自動車車体メーカーの団体で、JABIA規格は団体規格としてバスに使用される材料・機器等の規格を定めたものです。その一つに、「JABIA B1005 バス用電動方向幕巻取器」があります。
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JIS規格はあるの? 
 「バス−方向幕巻取器 JIS D 4705」があります。内容は、「JABIA B1005 バス用電動方向幕巻取器」を準用しています。
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最近の発光ダイオード式のものも方向幕と呼ぶの?
 幕が無いのに方向幕と呼ぶのは、ちょっとおかしいですね。LED方向幕、電子方向幕と呼ばれるところもありますが、LED式行先表示器、デジタル方向機、電子方向機などいろいろの呼び方をされる様です。でも「LED式行先表示器」と呼ぶのが一般的と思われます。
 電車の場合は、字幕式でもLED式でも「行先表示器」と呼ばれています。 
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LED式行先表示器は視認性があまり良くないと思われますが、どんなメリットがあるのですか
 確かに、字幕式方向幕に比較して視認性は悪いと思います、私たち機器メーカもLEDメーカも努力していますので最近はずいぶん良くなっています。
 1番のメリットは表示内容の変更が迅速に行えることです。事業者(バス会社)の方でパソコンから表示内容を編集できる様に構築していますから、パソコンで作成した表示データを表示器のコントローラ等に転送するだけで変更できます。お客様(乗客の皆様)の要望等に速やかにお応えすることが可能となります。また、ダイヤ改正等を短期日に行うことができます。
 字幕式の場合は、印刷原稿を作成してメーカに印刷を注文します。メーカは受注後フィルム等部材の調達、版下作成、印刷版作成、印刷、検査をしてユーザに納入します。ユーザの方は字幕の交換作業があり、これが結構大変な作業で時間を要します。計画から実施までに2〜3ヶ月を要することもあります。
 字幕の印刷を受注している当社にとっては注文が無くなりますのでつらいことですが!。
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