大阪ベイエリア地区活性化、ＷＴＣに事務所開設

橋下知事と平松市長も府市協調

　大阪府と大阪市が連携してベイエリア地区の活性化に取り組む「夢洲(ゆめしま)・咲洲(さきしま)地区活性化共同チーム」の事務所開設式が１日、大阪・南港の府咲洲庁舎（旧大阪ワールドトレードセンタービルディング＝ＷＴＣ）で行われた。大阪都構想を巡って対立を深める橋下徹知事と平松邦夫市長だが、この日は並んで看板をかけ、府市協調を演出した＝写真＝。

　式では、平松市長が「（知事とは）不協和音もあるが、府市が協調してベイエリアの大きな姿を描いていく礎に」とあいさつ。橋下知事も「府庁、市役所の職員がタッグを組んで、頑張ってほしい」と応じた。

　府職員３人、市職員１２人（うち専従３人）の計１５人による初の府市合同部署。経済界と協力してベイエリアへの企業誘致を進めたり、総合特区に指定されるよう国に働きかけたりする。

　終了後、橋下知事は、府議会で２度否決された咲洲庁舎への府庁全面移転案について「秋から議会にアタックしていく」と３度目の挑戦に意欲を示した。