完了しました
【ロンドン=蒔田一彦】英国防省は22日、昨年2月のロシアによるウクライナ侵略開始以降、ロシア軍の死傷者が24万~29万人に達したとの推計を明らかにした。このうち、15万~19万人が死亡もしくは戦闘に復帰できない重傷を負ったという。
ロシア軍は10月に入り、ウクライナ東部ドネツク州アウディーイウカへの大規模攻撃を仕掛けているが、ウクライナ軍の激しい抵抗で大きな損失を被っている模様だ。今回の推計には、露民間軍事会社「ワグネル」戦闘員は含まれていない。
英国防省は22日、英軍がウクライナの民間技術者を招き、重要インフラ(社会基盤)を防御するための訓練を始めたことも発表した。訓練期間は2週間で、露軍の兵器の特性などを学ぶ。英国のグラント・シャップス国防相は「重要インフラに対するロシア軍の無差別攻撃によって、ウクライナの市民は命に関わる危険に直面している」として、冬にかけてインフラ分野の支援が重要になるとの考えを示した。