ウクライナ、黒海沿岸へ穀物輸送急増 新たな輸出回廊が機能

ウクライナ、黒海沿岸へ穀物輸送急増 新たな輸出回廊が機能
10月30日、ウクライナの鉄道当局者は、黒海の新たな穀物輸出回廊が機能しており、オデーサ(オデッサ)地方の港湾に穀物を輸送する貨物車が急増していると明らかにした。写真はオデーサの港湾施設。2022年8月撮影(2023年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[キーウ 30日 ロイター] - ウクライナの鉄道当局者は30日、黒海の新たな穀物輸出回廊が機能しており、オデーサ(オデッサ)地方の港湾に穀物を輸送する貨物車が急増していると明らかにした。
フェイスブックの投稿によると、貨物車はここ1週間で50%増加し、2676両から4032両になった。
ロシアがウクライナ産穀物の海上輸送を巡る協定を停止し、黒海が事実上封鎖されたことを受け、ウクライナは8月にアフリカやアジア向け船舶のために「人道回廊」を開設。農業当局者によると、その後にウクライナ南西沿岸からルーマニア領海を経てトルコに至る黒海航路も使用されることになった。
8月以降、新航路を経由した穀物は70万トンを超えた。農業省高官は先週、新回廊による穀物輸出は10月に100万トンを突破する可能性があると述べた。
ただ30日に発表された統計では、10月の全穀物輸出は物流問題で約50%減少した。

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