キミはガーターマッチを知っているか? | KEN筆.txt

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鈴木健.txtブログ――プロレス、音楽、演劇、映画等の表現ジャンルについて伝えたいこと

『女子プロレス終わらない夢 全日本女子プロレス元会長 松永高司』を一昨年に扶桑社より上梓した作家・柴田陽恵さんから以前、このような話を聞いていた。「会長の本の中で、女子プロのルーツとされている“ガーターマッチ”について触れたんですけど、それをテレビで放送してもらうことになったんです。すでに収録は終えていて、あとはいつ出すかで調整中。桜花選手と春日選手に協力していただき、約60年ぶりに再現するんです」
 
ガーターマッチとは戦後間もない1948年頃、進駐軍相手に芝居小屋、キャバレー、ストリップ劇場でおこなわれていた“下着取り”のことを指す。2人の女性が、お互いの身につけているガーターを奪い合うというものだったが、全女を設立し、見世物レベルだったものをプロレスレスリングの興行という形まで高めたのが松永会長であり、日本初の女子プロレスラーとして活躍したのが猪狩定子さんだった。
 
柴田さんは、松永会長を取材する中で猪狩さんと出逢い、その中でガーターマッチの話を聞いて、当時の時代背景とともに現代のプロレスファンに紹介したいという思いを持った。それがついに実現するのだ。
 
1月27日(水)23時15分より、テレビ朝日にて放送される「シルシルミシル」内で、プロレスリングWAVEの桜花由美と春日萌花がガーターマッチを再現。さらに猪狩さんも出演し、審判として裁く。日本に根づいた女子プロ文化のルーツを知るのは意義があることだと思う。桜花&春日がチェックマンファミリーであるのを抜きにしても、ぜひチェックしていただきたい(番組の内容は予告なく変更される場合があります)。