法科大学院に危機感 優秀な人材の流出を懸念
「できれば行かずに済ませたい」。司法試験を目指す大学生の言葉からは、費用と時間に見合う意義を法科大学院に見いだしていない様子がうかがえる。予備試験組が好成績を残した今年の司法試験の結果を受け、法科大学院の関係者は危機感を強めている。
法科大学院は、幅広い知識と高い法曹倫理を備えた人材の育成を目的とし、現在は全国に74校。しかし、修了者全体の司法試験の合格率は20%台で低迷が続く。
今回の司法試験...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り290文字