平成26年6月8日内閣総理大臣謹話
(平成二十六年六月八日)
桂宮宜仁親王殿下の御訃報に接し、悲しみの念を禁じ得ません。
殿下には、三笠宮殿下の御次男としてお生まれになり、皇族として皇室の諸行事に御参列になるほか、農業及び林業の振興、伝統工芸の支援等、様々な分野にわたり、幅広い貢献をしてこられました。
また、殿下は、オーストラリアに留学され、その後も、日・豪・ニュージーランド協会総裁をお務めになるなど、皇室の国際親善に大切な役割を果たしてこられました。
殿下が、御自身リハビリにお努めになる中、皇族としての役割を果たされるお姿に国民は敬愛の念を抱き、御快復を願っておりましたところ、思いもむなしく薨去されましたことは、誠に哀惜に堪えません。
皇室を始め御近親の方々の深いお悲しみを拝察申し上げ、ここに、国民と共に謹んで心から哀悼の意を表します。