ナチス親衛隊所属を告白 ノーベル賞作家のグラス氏
【ベルリン12日共同】小説「ブリキの太鼓」などで知られ、戦後ドイツを代表するノーベル文学賞受賞作家のギュンター・グラス氏(78)は12日付のドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネとのインタビューで、ナチス・ドイツの親衛隊(SS)に所属していた過去を自ら明らかにした。
告白した理由について同氏は「当時は恥とは思わなかったが、後に重荷になった。書かなければならない時が来た」とし、9月に出版する自伝でこの経歴を書いたと述べた。ナチスの歴史的責任や小市民のナチス加担を一貫して取り上げ、反戦をうたう左派文壇の代表格だった同氏の戦後61年目の告白は、国内外で論議を呼びそうだ。
【共同通信】
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