日生、三井生命買収で最終合意 実質的買収額2800億円に
日本生命保険は6日、三井生命保険の買収で最終合意したと発表した。今月9日から12月21日までTOB(株式公開買い付け)を実施し、12月29日付で連結子会社にする予定。実質的な買収額は約2800億円になる見通しだ。三井生命と親密な三井住友銀行など銀行窓口での販売を強め、窓販の市場シェアを20%にすることをめざす。
日本生命が三井生命の全株式を3345億円で買い取って子会社化し、三井グループの企業に約17%分を譲渡する。日本生命は三井生命の取締役9人のうち、5人を指名する権利を得た。
最終的な出資比率は日本生命が約83%で、三井住友銀行が11%、三井住友信託銀行が2%、三井住友海上火災保険と三井物産、三井不動産が1%ずつ。残りの約1%は三井グループの13社が出資する方向だ。