WTOへの訴訟手続き中断 ウクライナ、東欧3カ国に

ウクライナのゼレンスキー大統領(ゲッティ=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領(ゲッティ=共同)

ウクライナのカチカ通商代表は5日、訪問先のブリュッセルで、ウクライナ産穀物の独自の輸入規制措置を決めたポーランド、ハンガリー、スロバキアの東欧3カ国に対する世界貿易機関(WTO)での訴訟手続きを中断すると明らかにした。ウクライナメディアが報じた。

スロバキアの選挙でウクライナへの軍事支援停止を主張する左派政党が第1党を確保するなど、東欧諸国では支援疲れが鮮明になっている。ウクライナは穀物輸出を巡る緊張を緩和し、支援継続を図りたい考えだ。

カチカ氏は記者団に対し「この問題は数週間から数カ月で解消する。われわれは具体的な解決方法を探る」と述べた。

欧州連合(EU)欧州委員会は9月15日、3カ国にルーマニア、ブルガリアを加えた東欧5カ国に対して5月から認めてきたウクライナ産穀物の輸入規制について、期限を延長せず解除すると発表した。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細