【★みゅじろく録・後編】山崎あみ、生放送終了間際「私を解放してください!」 リスナー置いていけない、悩んだあの日

2022年10月09日 18時01分
山崎あみ
山崎あみ

 

 ラジオ局「InterFM897」(東京)の番組「MUSIClock with THE FIRST TIMES」(略称みゅじろく、月―木曜午前7時~8時55分)が4月から、お笑い芸人らを起用し、早朝ながら笑いをふんだんに生む独自路線にかじを切り、人気が広がっている。メインDJの山崎あみ、作家キムラナオヒロへのインタビュー後編。

※キムラさんは2023年2月中旬に番組卒業。山下サトシさんが、みゅじろく2代目作家に就きました。

<※首都圏以外ではスマートフォンなどのアプリ「radiko」の有料会員(月額385円)になると全国で聴取可能>

 ★【★みゅじろく録・前編】はコチラ

目次

①5月の大事件

②4日目 爆発

③緊急会議招集

④「ボケれないっしょ」で、もめる

⑤「巻き巻き巻きじゃないのよ」

⑥素が出るミュージシャンゲスト

⑦全員震撼、山崎あみ、番組見直し発言

⑧改革案を話しているのに結局SAKURAI話

⑨みゅじろくフェス?

⑩改革するなら金をくれ

⑪噛む噛むエヴリデイ

⑫ツッコミのクオリティー

⑬決戦は火曜日

⑭生放送への準備

⑮ウラみゅじ!

⑯リスナーの人生を潤したい

⑰『みゅじろく』対策で購入

⑱「諦めないで」

 

【5月の大事件】目次へ戻る

記者忘れておりました火曜日(隔週)のSAKURAIさんとの相性などは?

 

山崎:SAKURAIさんは・・・なんかあります?

キムラ:ないすね(一同爆笑)

山崎:ほんとにないな(笑)。

キムラ:いやいや、(SAKURAIさんが1カ月間出た)5月がほんとに大変だったんですよね。

山崎:大変でした、ほんとに。最初の1週目、全然ボケないんですよね。だし、(お笑いじゃなく)「普通のDJ」として来たんですよ。

キムラ:しかも緊張してる感じで。4月のマツモトクラブは、すごく良かったんですよ。バラエティーいいな、楽しいなみたいな感じで。SAKURAIさんは多分、自分の色にしたいのと、元々interfmの大ファンなんです。ずっと音楽を聴いてるから。そのinterfmの色を壊したくなかった。それでDJの顔をしてきたんですよね。

山崎:そう。で、話長いから尺も取るし。全然ボケてくれないし(プンプン顔)。

キムラ:それで、「えー、あー、」みたいな。なんか、ほんと、嫌でしたね(一同笑)

山崎:ほんとに悩んでましたもん。

 

【4日目 爆発】目次へ戻る

記者当時あみさんが番組中に(両手を挙げて)「もう、わたしを解放して!」と言ったというのは、どういうくだりで?

キムラ:5月の月曜から(SAKURAIさんの出演が)始まったんですけど、4日目木曜日、最後の最後であみちゃんが「SAKURAIさん、ボケとツッコミの役割をちゃんと決めましょう」って言い出して、僕は「え?! お!」と思って(一同笑)。で、なんだかんだと話してて、あみちゃんが「わたしを解放してください!」って。そこで番組が終わったんですよ。

山崎:(笑)それまでは、私たちは(SAKURAIさんに)何も言わずにやってきてたんですよ。

キムラ:めちゃくちゃ面白い瞬間はあるんですよ、SAKURAIさんはヘンなとこがあって。だけどそれ以外が、なんか真面目にやるし、僕も(そういう状況に)何か疲れてはいたんですよ(笑)。あと、4月のマツクラさんの時には感じなかった「ああ、5月はあと何日あるのかぁ・・・」っていう(一同笑)

山崎:数えてましたもんね、「SAKURAIさんあと何日あるよ」って。

 

山崎あみtwitterより
山崎あみtwitterより

 

 

【緊急会議招集】目次へ戻る

キムラ:あみちゃんが木曜日に「解放して!」とバーンと言って、僕は、あみちゃんも怒ってたんだーと思って。

山崎:怒ってるんじゃなくて、リスナーさんを巻き込みたいって、そこで思って。(放送で何も言わずに)急に変わるのもおかしいし、「(5月で)急につまんなくなった」って離れていかれるのも嫌だし、だったらもうリスナーさんを巻き込んで、「ちょっともう面白くないです」って言っちゃったほうが。かゆいところに手が届くっていうか、そういうふうに(わたしは)いたいんですよね。リスナーさんをモヤモヤさせたまま、放置したくないじゃないですか。それで、最後にちょっと言っちゃおうかなと(笑)。来週から改革します!みたいな。

キムラ:金曜日はいつもスタッフで会議していて、僕はもう急いで野田ちゃんに代えたほうがいいんじゃないかって最初言ってたんですけど、「いや、でも1カ月ずつでやってるし・・・」とか、「どうするどうする」ってなって。なんならもうリポーターをやってもらおうかとか(笑)まで言ってたんですよ。でもまあプロデューサーが「正直、説明不足だったかも」みたいなことを言って、「ちゃんともう1回説明しましょう、『お笑い芸人として呼んでるんで』って」。で、土曜日も緊急会議になって。僕がチーフマネジャーに「ちょっと(SAKURAIさんに直接)言わせてもらっていいですか」って言ったんです。チーフをあまり巻き込みたくなかったから。チーフはチーフで「どうしたの?」ってなるから、詳しく言うしかなくて、起きてる状況を説明して。チーフは「えっ、そうなの!」って。

 で、日曜日は「びーちぶ」っていう劇場(東京・千川)でお笑いのライブがあって、SAKURAIさんが来て。マネジャーがチーフから話を聞いていたのか、SAKURAIさんの出番直前、本人に言ったんです。「お前のラジオつまんねえんだよ!」って。(一同笑)

記者:なんと、大事件が起きていたんですね。

 

「みゅじろく」twitterより
「みゅじろく」twitterより

 

 

【「ボケれないっしょ」で、もめる】目次へ戻る

キムラ:そうなんです。そしたら翌週の月曜からSAKURAIさんは、元気は良かったです。

山崎:元気良かったですよね! 「ギア、5倍でいきます!」みたいなことを言ってましたね。

記者:じゃあ、あみさんのアレ(両手を挙げての訴え)が、転機になったってことじゃないですか。

山崎:確かに。 

キムラ:はい。でも、この(両手を挙げての訴え)時は、SAKURAIさん自身はまだピンときてなかったです。

山崎:確かに。「何を言ってるんだろう?」って感じで。

記者:じゃあ、「びーちぶ」ではっきり言われたことで、ついに?

キムラ:そうですね、土曜日の時点では、僕とディレクターとプロデューサーと、もう一人の作家さやかさんって人がいて、言ったんですけど、SAKURAIさんは「ん?じゃあ、どうすればいいの?」って結構キレ気味で僕に言ってくる感じで、「あんなにタイトな時間で、やること決まってて、ボケれないっしょ」みたいな。なんなら逆ギレみたいな。

山崎:あっ、そうなんだ。

キムラ:ディレクターが「いや、台本の時間そんなに気にしなくていいんで、ゆっくりやってください」って。そしたら「じゃあキムラくんボケてみてよ、どうボケんの?」みたいな(笑)

山崎:え!そんなに!

キムラ:「こうこういうふうにボケれるし、例えばあみちゃんが(せりふを)噛んだのも拾うとか、やってもいいじゃないですか」って言ったら、「いや拾う以外に、ちょっとボケてみてよ」とか。

山崎:えー。

キムラ:そんな感じでちょっとだけもめたんですけど。SAKURAIさんは自分が良くないってことを、まだ認められてない感じでしたね。で、日曜にマネジャーから言われて、「あ、だめだこれ」ってSAKURAIさんが降参しました。言いなりになりました(笑)

キムラナオヒロ
キムラナオヒロ

 

 

【「巻き巻き巻きじゃないのよ」】目次へ戻る

記者:今はSAKURAIさんいかがですか?

山崎:今はめちゃくちゃ変わりましたよね。別人。

キムラ:うん、面白い。

山崎:面白い。

記者:だって、SAKURAIさんが出てる時は、一番あみさんが攻撃能力を出してきますよね。

山崎:(笑)

キムラ:能力高いですね。あんま噛まなくなるし。

記者:すごく生き生きしている感じがします。

山崎:SAKURAIさんって、いじってナンボですよね。いじらなかったら、リスナーさんもモヤモヤしたまま終わっちゃうんで。

キムラ:SAKURAIさんはボケない人だなって思ったんで、こっちがボケようと思って、最初はあみちゃんにいっぱい言わせてたんですよ。でもだんだん、あみちゃんを通さなくてもいいかなって(笑)。SAKURAIさんに直接(こっちがボケる)カンペを出すようになって。最初の頃はSAKURAIさんも「そんなカンペ要らんねん!」だけぐらいだったんで、「ちゃんと読んでくれ」ってお願いしたんですよ。読んでSAKURAIさんがツッコんだほうが全部リスナーに伝わるから。そしたらほんとに全部、読まなくていいところまで読んじゃって。(一同爆笑)

記者:あ、それがSAKURAIさんがギターネタをやり始めた時に出したカンペ「巻き、巻き、巻き」とかですか?

キムラ:そうです。

山崎:「巻き」って普通、ほんとに急がなきゃいけないのに。

キムラ:そう、なのに「『巻き巻き巻き』じゃないのよ!」って読んで言うから(笑)、なんでお前が時間管理してんだよって。(一同笑)

山崎:全然巻いてくれないんですよ。

こちらは、そのまた後日のカンペ。「じゃないのよ」まで書いてある(笑)=キムラナオヒロtwitterより
こちらは、そのまた後日のカンペ。「じゃないのよ」まで書いてある(笑)=キムラナオヒロtwitterより

 

キムラ:こっちは本当に巻きなのに、(SAKURAIさんは)「お前らがじゃまするから(ネタの出来が)駄目なんだ」みたいなスタンスで(笑)

記者:ただ、「本当に巻いてる」ってキムラさんおっしゃいましたけど、先日は番組開始直後の7時3分に「巻き」のカンペ出したことありましたよね。(一同笑)

山崎:そうだった!

キムラ:そういうケースもあります(笑)。難しいのは(ボケじゃなくて)本当に巻きの時もあるってとこです。

山崎:(腕組みして)ほんとにSAKURAIさん話長いですよね。ほんっと長い。

記者:でも、あみさんがそんなにリスナーを気遣って、モヤモヤさせないようにやってくださっているとは、全く知らず、ちょっと油断してました。

山崎:(ドヤ顔。手が右サイドの髪へ、続いて左サイドへ)

キムラ:(笑)髪サラーッじゃないのよ、髪サラーッとして「どうだい」じゃないんだよ。

山崎:(爆笑)

 

【素が出るミュージシャンゲスト】目次へ戻る

記者:ミュージシャンゲストとのトークコーナーでは一転して、あみさんの音楽愛がすごいですよね。MVや楽曲を見て聴き込んでいることが伝わります。いつチェックしてるんですか。

山崎あみ
山崎あみ

 

山崎:ずっと見てるかもしれないです。あと、1回来てくれた方のはずっと見てます。

キムラ:ファンになって?

山崎:そう。

記者:時間足りなくないですか?

山崎:いや、全然苦じゃないですね。

キムラ:ご飯食べる時とかもずっと見てますよね。

山崎:移動中も見てます。

記者:では、この音楽愛はうそじゃない。「うそじゃない」っておかしいですね。

山崎:あー!疑われてた(笑)

記者:朝にアーティストの方々とやりとりする時は、どういうことを意識されてますか?

山崎:切り替えてるかもしれないです、他のコーナーと(笑)。ほんとに、野田ちゃんとかすごいしゃべりすぎてくる時あるんで。だって、限られた尺しかないじゃないですか。アーティストさんにPRしてほしいのに、野田ちゃんめっちゃしゃべるんですよ、(私は)「お前のターンじゃないから」って思ってて。(一同爆笑)。なんか、ひたすら(ゲストからリスナーに)伝えてほしい、っていう気持ちだけでやってます(笑)

キムラ:まあでも、絡み自体は野田さん、うまいなあと思うけど。

山崎:そう、うまい。野田ちゃんとか芸人さんが絡んでくれて、ミュージシャンの素の一面がちょっと見られたりするから、他のラジオとは、そこが強みだなって思います。

記者:昨日聴いていて思いました。アーティストさんを迎えて、普段よりやや遠慮気味の野田ちゃんさんって、すごく聴きやすいなと。

キムラ:(笑)遠慮してほしいですね、いつも。

山崎:確かに。(野田ちゃんには)しゃべらさないですから。しゃべろうとしてたら(私が)しゃべりだす(笑)。

 

【全員震撼、山崎あみ、番組見直し発言】目次へ戻る

記者:今週月曜(10月3日)の番組終わり際に、あみさんから「番組見直し」発言が飛び出して、芸人の皆さんが震え上がるという事件がありました。

 

キムラ:急に言い出して。 元々は単純に月曜日のディレクターが「10月初めで改編期だから、(出演芸人は)代わってないけど、ちゃんと何曜日は誰々とか、発表しておきましょう」って言ってて。(放送で)発表し終わったら、急に(あみさんが)「見直し要らないんですか?」って。びっくりです(笑)。

山崎:なんか、リスナーさんの感想で「こういうのが面白い」とかはあるんですけど、「こういうのをやってほしい」とかは、あまり聞いたことがないなと思って、改めて聞きたいなと思ったんです。で、「改めて感想ください」って言うところを、なぜか「見直し」っていう発言になっちゃった。(一同笑)

記者:慌てたキムラさんが「誰かが正さなきゃいけないんですかっ!」って(笑)、あと「9月のうちに言ってよ」って。

キムラ:そうですそうです。

山崎:確かに!

キムラ:(笑)9月に言うならまだしも、なんで今(笑)。もう(芸人の)スケジュール押さえてんのに。

記者:Twitterを見たら「今面白いから、このままでいい」っていう声を見かけましたよね。確かに、あっという間に2時間が終わっちゃうんですよ。

山崎:おー!ありがとうございます。

記者:ということは、今、構成されている時間とか順番が、良いんですかね?

キムラ:結構そうですね、いいと思いますね。7時台は、ミュージシャンの方をゲストに迎えての時間が20分ぐらいあるから、割とタイトにいって、8時からは、よりお笑いになっていく感じがして、いいかもしれないです。

山崎あみ(右)とキムラナオヒロ
山崎あみ(右)とキムラナオヒロ

 

【改革案を話しているのに結局SAKURAI話】目次へ戻る

記者:新たに何か改革するとしたら、どんな可能性があるんですかね。

キムラ:僕が思うのは・・・野田ちゃんとかがメインでやってみたらどうなんのかなみたいな、あみちゃんが1回アシスタントに回る。1日だけよ。

山崎:えー!大丈夫かな?(笑)。恐ろしいですね。

キムラ:アキラさんとかはできると思うんですよ。

山崎:確かに。アキラさんのラジオ聴きたいな。

記者:なんか全然良さそうです。

山崎:いいですよね。

キムラ:でもそれ、ただの爽やかな、普通になるんで、逆に野田ちゃんやSAKURAIさんが1回やってみるという。

山崎:SAKURAIさんにやらせてみたい! DJに憧れてたじゃないですか。

キムラ:憧れてたんで、ほんとにカッコつけてやってみても、面白いかもですよね。

山崎:ほんとにSAKURAIさんはピュアなんですよね。真っすぐですよね。

キムラ:ほんとです。(曜日替わり体制になった8月にSAKURAIさんが)2カ月ぶりにスタジオに来て、「懐かしいな、懐かしいな」ってずっと言ってて、あそこ(窓外、少し離れたビルの壁面)に三味線を弾いている人の大きな絵があるじゃないですか。「あれも変わってない」って言って。あんな大規模なもの、2カ月でそんな変わるわけないですよ(笑)

SAKURAI(左)と山崎あみ=「みゅじろく」twitterより
SAKURAI(左)と山崎あみ=「みゅじろく」twitterより

 

【みゅじろくフェス?】目次へ戻る

キムラ:あとは、なんだったっけな。

山崎:改革したいこと。リスナーさんも巻き込んでいきたいですよね。今日(リスナーと生電話)楽しかったし。

キムラ:はい。あとは、フェスはしてみたいですね。

記者:それ、聞きたかったんですよ。可能性あるんですか?

キムラ:どうですかね。予算次第じゃないですか。

山崎:確かに。

記者:ちなみにこないだ、TBSラジオさんの「たまむすび」は10周年で武道館でやってましたね。

山崎:えー!すごい!

キムラ:すごいですからね。10周年かぁ。

記者:ああいうことが起こり得るわけですよね。続けていれば。

キムラ:続けていれば。

山崎:あるかな? まず、続きますかね?(笑)

キムラ:(笑)そこ、そこね。

記者:番組を聴いていたら、時々、リスナーの方から「フェスやってください」って寄せられてますよね。

山崎:確かに。

 

【改革するなら金をくれ】目次へ戻る

キムラ:あと、これはボツにされたんですけど、音楽番組だから、お薦めの曲が番組とかinterfmであれば、その曲を、今出てない若手芸人たちに聴いてもらってネタを作ってもらう。ネタを番組で流してから、その曲にいくっていうのはどうかなと提案してみたんですけど。

記者:曲から発想してネタを作ってもらう?

キムラ:そうです、ネタの音声だけ流す。

山崎:面白そう。

キムラ:そしたら若手には(スタジオがある)天王洲に来てもらわなくていいんで、安めのギャラでいけるなっていう。(この案は)ボツになったというより暗礁に乗り上げました。「予算、ちょっとパンパンだろう」と。

記者:でも面白そうですね。

キムラ:曲も印象付くし、若手も覚えてもらえるし、みんないいかなと思うんですけど。同じ曲をテーマに、2分程度のネタをみんなに作ってもらって、流して、どれが良かったかを最後に決める。あと、レポートとかもやってみたいですね。

山崎:中継?

記者:すぐそこ(の橋)とかから?

キムラ:とか。こないだここ(スタジオ)で僕がやったんですけど、一応、神宮球場からっていう(テイで)。

 

【噛む噛むエヴリデイ】目次へ戻る

山崎:キムラさんが面白いことを出してくれて、私はそれにのっかるだけなんで(笑)、割と。

キムラ:でも今は蓄積があるからもう、あみちゃん発信で(芸人に対して)。例えば、あみちゃんがよく噛むんで、SAKURAIさんが「ま行が苦手なんか!」みたいなことを言ったんだけど、 「SAKURAIさんのほうが(私は)苦手です」って(一同爆笑)。その返しは、あみちゃんから自然に出たやつだけど、めちゃくちゃすげえと思って。「ま行」と比べるって(笑)

山崎:(笑)確かに。素で出ましたよね。

記者:あみさん、「甘噛みの女王」とも呼ばれてらっしゃいますね。

山崎:いや? 噛んでないですけどねぇ(トボケ顔)

キムラ:これ(トボケ顔)たまにあるんですよ(笑)。このよく分かんない、1回面倒くさい。(一同爆笑)。噛んでるだろ、1回面倒くさいんだよ、「噛んでないすけどね」とか「言ってないですけどね」とか(笑)

記者:あみさん「そんなこと私言いましたっけ?」ってよく言いますよね。

キムラ:普通に言うんですよ。むちゃくちゃです。

山崎:(おなかを押さえて笑いっぱなし)

山崎あみ(右)とキムラナオヒロ
山崎あみ(右)とキムラナオヒロ

 

記者:甘噛みパターンで多いのは、台本の少しだけ先にある音を、先に発音しちゃうパターンですよね。

山崎:(笑)確かに!すごい、分析が。

記者:ただ、あみさん、ご自身の名前を噛んだ時がありましたよね。あれはミラクル。

山崎:(笑)

キムラ:あと、噛んでるのとは違いますけど、この前も番組の終わり間際に(いつもは「DJは山崎あみと、」と言うところで)「私たち、山崎あみ」って。(一同笑)

山崎:(笑)もう分かんないです、自分でも。

 

【ツッコミのクオリティー】目次へ戻る

キムラ:リスナーに募集する「メッセージテーマ」で、ふざけたのは、だいたい僕が考えます。SAKURAIさんの時に「円安」がいいんじゃないかとか。

山崎:「宇宙」とか。

キムラ:SAKURAIさんが誕生日じゃないのに誕生日を祝おうとか。あれは前の日にアキラさんの誕生日<※アキラ100%出演の月曜がちょうど誕生日だった>をあんまりいじってなかったんですよ、確か。で、ふと、「あ、明日祝おうかな」って思って(笑)。SAKURAIさん誕生日じゃないけど祝ったらおかしいかなって。

記者:あの日は、メッセージテーマの時間になるたびSAKURAIさんが「いやだからワシは今日誕生日じゃないのよ、何回言うたら分かんの!」って(笑)

山崎:そう!ちゃんとツッコんでくれるんです、全部。

キムラ:そうそう、ストレートに。

山崎:それがいいですよねSAKURAIさんって。真面目だし真っすぐだし。

キムラ:何の難しい言葉も使わない、誰もが分かる言葉だけでツッコんでくれる(笑)

山崎:しかも、「さっき言ったかな」とかも考えずに、受け取った言葉そのままツッコんでくれるんですよ。

記者:(笑)それって、褒めてるんですよね?

山崎:(笑)。ありがたい、ほんとにありがたい。こうやって言うかな?って思ったことをそのまま言ってくれるから。

キムラ:そうですね、テレビでは使えないかもしれないけど、ラジオだと面白い(笑)。やっぱ、ちぇく田とかは気の利いたツッコミしてきますから。それに比べてSAKURAIさんは、「違うから!」とか(笑)

山崎:「いやいやいや、なんで?」とか。

ちぇく田(左)と山崎あみ=「みゅじろく」twitterより
ちぇく田(左)と山崎あみ=「みゅじろく」twitterより

 

【決戦は火曜日】目次へ戻る

記者:結果、SAKURAIさんがすごくやりやすい相手になったということに?

山崎:やりやすい?(噴く)

キムラ:楽しいは楽しいです。僕はSAKURAIさんにカンペとか出して(ツッコませて)楽しいですけど、ただ、なぜか汗はかいてるんですよね終わった後。いちばん疲れるというか。

山崎:疲れる、疲れますねぇ。

キムラ:マツクラとか、ちぇく田の日はそんな疲れない、アキラさんも疲れないけど、火曜日はなぜか2人(SAKURAI、野田ちゃん)とも・・・。

記者:あみさんも?

山崎:疲れます。終わった後、声出ない、しゃべれない。

記者:何にそんなに疲れてるんですか?

山崎:拾わなきゃ、とか。

キムラ:やっぱり「間」が怖い。「えーー、あ~の・・・・・ピン芸人の、あの~、SAKURAIです」みたいのって怖いじゃないですかラジオで。どういうつもりなんだよって、こっちは思ってるのに。

山崎:しかも、自分から回収していくことがないから、こっちが回収しないといけない(顔キリリ)。

キムラ:(笑)ひどいこと言ってる。

山崎:(笑)でもそうじゃないですか?

キムラ:(笑)いやそうだけど、そうだけど、言語化しないであげて。(一同爆笑)

 

【生放送への準備】目次へ戻る

記者:番組の台本は、前日夜に送られてくるそうですね。音楽ニュースは「THE FIRST TIMES」を基にしているから、ほんとに直前に決まっていくそうで。毎日準備が大変そうに思いますが、いかがですか?

 

キムラ:ピックアップしたニュースだけは、さすがに早めにもらってるよね。

山崎:夜の8時ぐらいには。

キムラ:その他の台本はそんなに(日によっての)変わりはないよね。

山崎:そんな変わらないですね。だから、ニュースをちゃんと見ておけば。

キムラ:あと、ゲストはもっと早めに決まってるんで。ゲストのこととニュースだけちゃんとおさえておけば。

山崎:だからキムラさんがドラマとか書くのが大変だと思います。

キムラ:そうですね、(前日に決まる)テーマに絡めて書くから。

記者:あみさんは、毎晩さっさと寝ていますか?

山崎:いや、12時とか1時とか。睡眠時間5時間ぐらいですね。

記者:足りてます?

山崎:全然大丈夫です。慣れました。しかも楽しいし。来たら楽しいから。これがつらい仕事だったら嫌ですけど。

キムラ:確かに。でも、5月は・・・。

山崎:あー、SAKURAIさんつらかったなぁ(笑)。でもそれすらも楽しかった。「今日、面白くなるかな?」みたいな。

 

【ウラみゅじ!】目次へ戻る

「ウラみゅじ!」は「みゅじろく」のSpotifyポッドキャストで9月下旬開始。番組の1週間の振り返りと、裏側を語り尽くすプログラム。作家キムラナオヒロ、木曜担当芸人ちぇく田、ヘビーリスナー芸人くらっちゃん、の3人が出演し、金曜か土曜にアップ中

 

ポッドキャスト「ウラみゅじ!」
ポッドキャスト「ウラみゅじ!」

 

記者:「ウラみゅじ!」は、あみさんもお聴きになってます?

 

山崎:聴いてます聴いてます。「ほんとはこう思ってるんだー」みたいなのがあるかも。でも、もしかしたら私が聴いてるかもしれないから本音は話してないんだろうなって思うところもあるし。

キムラ:怖いなぁ、目が・・・。(一同笑)。でも本音を話してます。(あみさんのDJぶりに)悪いと思うところはないけどね。ただ、「しつこいな」って思うところは(笑)

山崎:しつこい?

キムラ:例えば(マツクラさんをいじって言う時の)「おしゃれ」だったら、それが(連発して)長いなって思う時はあるけど。あと(ちぇく田さんをいじる)「タコ」とか。脈絡がつながってない時のあれはもったいなと思う。

山崎:確かに。頭にあることを多分出しちゃってるんだと思います。考える前に。

キムラ:そうそう。反射神経に縛られすぎてるかも。(一同笑)

山崎:「何か言わなきゃ」って。確かに。

キムラ:もうちょいゆっくりでいいから。

山崎:SAKURAIさんを見習えばいいのか。

キムラ:見習っちゃだめ。(一同笑)

山崎:もっとじっくり待って、その時に応じたツッコミとか返しをしないと。

キムラ:それが一番いいけど、でもまあ2時間あって、もう何言っていいか分からないときに、出るっていうのも分かる。気持ちは分かる。

山崎:そう、「タコ」とか楽なんですよ。「おしゃれ」とか。だいたいそれを言えば、まあ半笑いぐらいには(笑)

キムラ:でもなんか、もったいないなって思う時はある。

記者:あの、めっちゃ反省会になってますよ。(一同笑)

 

キムラ:いやなんか(あみさんが)「本当のことを」って言ってくるから(笑)

山崎:(笑)確かに。これを機に聞けてよかった。

記者:わたし、あみさんは反省はしない人だと思ってたんですよ。

山崎:はあーー!(笑)。反省しかしないですね。

キムラ:うそです、次の時にはもう忘れてますよ。

記者:謎ですね、あみさんは。

キムラ:謎。

山崎:でもなんか、「ウラみゅじ!」を聴いて、「こういうところ、気を付けよう」とかは思います。

キムラ:でも「ウラみゅじ!」は、そんなためのやつじゃないけどね(一同爆笑)。リスナーに喜んでもらうためにやってるから。

山崎:私の反省ツール(笑)

 

【リスナーの人生を潤したい】目次へ戻る

記者:最後にリスナーの皆さんやこれから聴こうという方々に向けて、一言頂けますでしょうか。

 

山崎:割と(出演者は)地下芸人さんじゃないですか。そこに縛られずに聴いてほしいです。

キムラ:確かに。

山崎諦めずに聴いてください! 諦めずに聴いてくれたら絶対毎日楽しくなるし、ほんとに人生を潤したいんですよ、リスナーの皆さんの、って思っちゃう。

記者:(拍手)

キムラ:素晴らしい。

 

【『みゅじろく』対策で購入】目次へ戻る

記者:わたしはほんとにそれを体感しておりますから。朝が変わりました。

山崎:ほんとですか! え、ほんとですか!?

記者:わたしは番組の存在に気づくのが遅れて8月頭に聴き始めましたが、そこから1回も聴き逃してないですし、最初radikoで聴いてたんですけど、このためにラジオを買いました。

山崎:えーーーーっ!(叫)。ほんとに!

ラジオはじめました
ラジオはじめました

 

記者:radikoには少しディレイがあるじゃないですか。1、2分ぐらい? そうすると手元で見ている番組公式Twitterとかの更新速度と合わない、などがありまして、なんかちょっと納得いかなくなって、スピーカー付きラジオを買いました。

山崎:えー、うれしすぎる。

キムラ:すご。うれしいですね。

記者:そういう人が他にもいらっしゃるんじゃないかと想像してるんですよ。

山崎:えー!

キムラ:ヤバいっすね。

記者:いないかな。ヘンですかね私?

山崎:えー、ヘンかもしれない(笑)。いや、めっちゃうれしい。

記者:そういうことが自分に実際起きているので、だったら自分1人だけじゃないよなぁみたいな気がするんです。

キムラ:なるほど。増えてきてほしいですね、そういう人たちが。

山崎:いや、ほんと生まれてきてくれてありがとうございます。(一同笑)

記者:恐れ入ります。

山崎あみ
山崎あみ

 

【諦めないで】目次へ戻る

山崎:私たちが楽しくなかったら、リスナーも楽しくないと思うから、楽しくやりたいと思うけど、でもリスナーさんの意見も聞きたいし。難しいですよね、そこらへんは。「こっちだけで盛り上がってるのかな?」って思っちゃう時もあるし。だから、それを見直したいんですよね。

記者:あ、だから「リスナーさんを巻き込みたい」っておっしゃったんですか。

山崎:そうですそうです。リスナーさんを置いていきたくないんですよ。だから(番組内で)今起きている状況とか結構赤裸々に話しちゃう。「ディレクターさんが今笑ってない」とか(笑)。あと、アーティストさん面では、(スタジオに)芸人さんもいるから、普段とは違う素の部分が見られるってところで、アーティストのファンの方々には楽しんでほしいし。

キムラ:結構喜ばれているイメージはありますね。

記者:昨日(10月4日。SUPER BEAVERの柳沢亮太さんがスタジオ生出演)もファンの方のツイッッターでの反応が良かったですね。

山崎:あと、芸人さんファンの方は、そのまま楽しんでほしいし。

キムラ:意外と、芸人ファンのリスナーさんが、ミュージシャンゲストの時におとなしくなるんですけど、そこで「もっといけ」とか(ツイッターでリアルタイムで)言ってほしい。「野田さん、またのっかろうよ」とか言ってくれても面白いかもしれない。

山崎:言ってほしい! しかもアーティストファンの方々がそれを受け入れてくださるのがありがたいですよね、ほんとに。「もう1回マツクラさんに(○○について)聞いてほしかった」とか言ってくれる時もあるし。だから、諦めずに聴いてください。(一同笑)。だんだん面白くなってくるんで、ほんとに。最初は「SAKURAIさんって誰やねん?」って思うこともあると思うんですけど、「諦めずに聴いていたら味が出てくるかもしれない」と、あらかじめ知ってたら、入りやすいと思うんです。で、面白くない時も楽しんでもらえれば(笑)。「『みゅじろく』今日は面白くなかったけど、俺もツイてない日はあるしなぁ」みたいな感じで。

キムラ:んー、ないですそんな日は。面白い日しかなかったですよ(笑)

山崎:(笑)

記者:とにかく諦めずに、がキーワードですね。

山崎:そうです。人生潤すんで、諦めずに聴いてください。

(【後編】終わり)

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<取材・文 共同通信=宮崎晃、撮影・安藤由華>

【前編】「愛と笑いと暴走の早朝ラジオ」はコチラ

※キムラさんは2023年2月中旬に番組卒業。山下サトシさんが、みゅじろく2代目作家に就きました。

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