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「加ト吉」社名は加藤吉次郎から

【会社・業界の基礎知識】
gyo20060327_02.jpg 「♪カトキっちゃん、カトキっちゃん、食べておいしいカトキチの」のCMソングで知られる加ト吉(写真はロゴ)。社名の由来は香川県観音寺市で、にぼしや干しえびの加工販売を営んでいた加藤吉次郎の名前。「加藤」と「吉」から屋号を「かときち」としたのだ。その後、病に倒れた吉次郎の跡を孫の義和(現社長)が継ぎ、昭和31年「加ト吉水産」として創業。「加ト吉」と改称したのは39年だ。(2006.03.28紙面掲載)

gyo20060327_01.jpg 現在の加ト吉は冷凍うどんのトップメーカー。義和社長が「冷凍讃岐うどん」を発案したのは49年だが、幹部たちは大反対したという。当時のうどんはチルド麺が主流で、加工コストがかかる冷凍麺は価格で勝てないと思われていたのだ。
 だが、義和社長は「讃岐うどんの味を再現できるのは冷凍麺だけ」と開発を厳命。同年につゆとえび天付きの商品を発売した。ところが義和社長はこれに満足せず、ただちにリニューアルを命じる。讃岐うどん特有の強いこしが出ていないというのがその理由だった。
 強いこしは、ゆでたてが表面80%、中心部50%の含水率を保たないと再現できない。これを保つにはマイナス1~10度の最大氷結晶生成温度帯を素早く通過させ、表面にひび割れの生じないマイナス35~40度で一気に冷却する必要がある。この瞬間冷却と温度管理の両立を、同社開発陣は新たなスパイラルフリーザーを導入することで解決。51年にリニューアル発売にこぎつけた。63年の瀬戸大橋開通では、売り上げが急増したという。
 現在のイチオシ商品は昨秋発売の「讃岐麺一番 肉うどん」=同右上。牛肉のうまみたっぷりで、冷凍庫に常備しておくと便利な一品だ。

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投稿日: 2006年04月05日

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