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【ワシントン=池田慶太】米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は26日の記者会見で、ウクライナ侵略を続けるロシア軍が命令に従わない兵士を処刑しているとの情報があると明らかにした。砲撃から撤退しようとすれば「部隊全員を処刑する」と司令官が脅しているケースもあり、「露軍は深刻な士気の低下に苦しんでいる」と指摘した。
処刑された兵士の数などは不明。カービー氏は兵士への処刑や脅迫は「野蛮」であり、「露軍の司令官らがいかにひどい対応をしているかを示している」と語った。露軍は、訓練、装備、準備が不足した兵士を大量に戦場に送り込む「人海戦術」を用いているという。
カービー氏は、今月11日以降、露軍が多大な損失を無視して東部ドネツク州アウディーイウカ周辺に攻勢を強めていると指摘。少なくとも125両の装甲車と「大隊1個分に相当する装備」を失い、数千人の死傷者を出したとの分析結果を明らかにした。