ロシア兵「精神的危機」に 交代や休息なく戦力低迷―英分析
【ロンドン時事】英国防省は11日のウクライナ戦況報告で、ウクライナに侵攻するロシア軍の兵士が、心的ストレスなどで「精神衛生上の危機」に直面していると述べた。兵士らの心身両面の健康管理体制が欠如していることから、作戦成功の確率を示す戦闘効率が引き続き「最適水準を下回っている」と分析した。
報告によると、ロシアの心理専門家は、侵攻開始10カ月後の昨年12月時点で、10万人の兵士が心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったと指摘。戦闘が長期化する中、適切な時期に交代が行われず休息も取れないことから「その数は現在、確実に増えている」とされる。