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生まれの年は「西暦」と「元号」どちらで答える? それぞれの主張

 来年の平成31年4月30日に行われる天皇陛下の譲位。現皇太子の浩宮徳仁親王が5月1日に即位、改元して「平成」に変わる新元号が始まることは周知のとおりだ。  平成は終わり、昭和はますます遠くなる――などと、依然、国民の大多数を閉める昭和生まれの世代には、何やら哀愁、というか隔世の感すら漂う今日この頃。が、昭和50年生まれの筆者はふと思った。「俺たち、昭和生まれであることにそんなに愛着があったっけ?」と。  そもそも、WEBの申し込みフォーム、海外旅行の出入国カードなどで記入する「生年月日」はほとんど「西暦」で、役所の書類や履歴書で「昭和」を意識するくらい。初対面の人から「何年生まれ?」と聞かれれば、決まって「75年生まれです」と答え「昭和50年です」とはあまり答えないような答えるような……。どうでもいいかもしれないが、考えれば考えるほど、他の人たちが生年月日を聞かれて「元号」で答えるか「西暦」で答えるか気になってきた。結果によっては「元号に愛着ある/ない」問題が見えてくるような気がする。  そこで、20~50代の成人男女200人にアンケートを実施。以下、その結果である。 Q.生まれの年は「西暦」と「元号」、どちらで答えますか? 以下の中から最もあてはまるものを一つ選んでください。 ・「元号」で答えることが多い 22.5% ・どちらかといえば「元号」で答えることが多い 19.5% ・どちらかといえば「西暦」で答えることが多い 23.5% ・「西暦」で答えることが多い 34.5%  若干ではあるが、「西暦」で答える人が多いようだ。筆者自体、あまり意識はしてなかったが、「西暦派」には、こんな思いがあるようだ。 「西暦だと昭和生まれも平成生まれも共通ですし、何歳か計算しやすいですが、元号だとややこしい」(39歳・男・兵庫県) 「元号で答えても平成生まれの人にはピンと来ないから」(43歳・男・大阪府) 「世界共通だから。外国の人にも伝わりやすい」(38歳・男・千葉県) 「元号は続けて計算できないから」(36歳・女・神奈川県) 「ネットで普通に使われているのは西暦。元号は日本ローカルでネットでは使わない」(50歳・男・埼玉県) 「昭和だと64年と平成元年がかぶって微妙に計算しにくい」(39歳・女・千葉家)  計算しやすい、分かりやすいというのが主な理由。確かに、昭和50年生まれと言って、何年前の話かは分かりづらい。1925+「昭和◯年」で西暦に換算できるが、まあそんな面倒な計算を強いる必要もない。
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「元号派」の主張は?
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