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2013.6.23

ニチレイレディス 最終日

笑顔のミーティング委員長 勝利の涙

 『ニチレイレディス』(賞金総額 8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会最終日が、千葉県千葉市の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,584Yards/Par72)で行われた。単独首位で最終日を迎えた吉田弓美子が2バーディー・ノーボギーで通算11アンダーまでスコアを伸ばし、最後までリードを守り切って今シーズン初優勝を飾った。2打差の2位タイには青山加織、大江香織、イナリ(韓国)の3名が入った。 (天候:晴れ、気温:24.9℃、風速:4.5メートル)

 18番、勝負を決める2メートルのパーパットを沈めると、吉田弓美子は大きく空に向かって、拳を何回も突き上げた。そして顔を上げると、そこにあったのはいつものトレードマークの笑顔では無く、大粒の涙でクシャクシャになった泣き顔だった。

 勝負はバックナイン、そう誓って迎えた最終日。「朝は緊張していました」とスタートしたが、6番、7番で連続バーディーを奪う。「7番でバーディーが来たので、緊張しないでハーフターンしたのですが…」。勝負どころと決めていたバックナインを迎えると、吉田の体を再び緊張がむしばむ。「後半は本当に緊張しました。いつも笑顔でプレーしているので、無理に笑顔をつくっていました」。明らかに周りの目にも見てとれる緊張と戦いながら、吉田はひたすらにパーを重ね、ついに18番で歓喜の瞬間を迎えてみせた。

 「まさかこうやってもう一度優勝スピーチをできる日が来るとは思っていなかったです」優勝スピーチでまた大粒の涙。今年、ツアー選手のまとめ役であるミーティング委員長の重責を引き受けた。「今年はシードを取れないかもしれないと、ずっと思っていました。でも自分で決めたことなので、とにかく頑張ろうと」。引き受けた時から覚悟はできていたが、やはり委員長の仕事は負担が大きかった。しかし全く後悔はしていないという。「引き受けて良かったと思っています。ツアーの状況が良く分かるようになりましたし、良い役を貰えたと思っています」。今年のミーティング委員長は、底抜けに明るく、そして底抜けに真面目だ。

 今日、18番で吉田の優勝を祝福しようと待ち構えていた選手の中に、第1組でスタートして早々に競技を終えていた菊地絵理香の顔があった。菊地は自分のプレーが終了してから4時間近く、吉田の優勝を祝福するためだけにゴルフ場に残っていた。それが"吉田ミーティング委員長"の人望のなせる業だというのはおおげさだろうか。仲間たちに祝福される輪の中に、吉田弓美子のとびっきりの笑顔があった。


青山加織 (2位タイ:-9)
「岡本さんに怒られますね。途中から伸ばせませんでした。今日は前半2アンダーくらいで回って後半に追い上げていく、綾子さん式のプラン。途中までは超出来すぎでした。ハンパないくらい出来すぎでしたね。ハーフターンして10番でバーディーを獲って、難しい11、12番はパーでしのいで、13番くらいから伸ばしていきたいイメージではいたんですけど…。数週間前から、ハッチャキになってバーディーを獲りにいかないで、今できるベストのプレーをしようと。そうしたら、だんだん良くなってきました」。

大江香織 (2位タイ:-9)
「前半、ショットは良かったのでチャンスについていたけれども、パットがちょっと入らなくてイライラしてしまいました。ベスト5で合格と思っていたので、2位なら充分です」。

辻梨恵 (6位タイ:-7)
「今週は、自分の中では本当によく耐えることが出来たと思います。今日は不動さんと一緒に回らせていただいたんですが、プレーを見て勉強させてもらいました。特に話す機会はなかったですけど、"ナイスバーディー"とか"ナイスオン"とか、声掛けしてくれて、すごく嬉しかったです。今回は自己ベストフィニッシュで、最終日もアンダーで回れたので、次につながると思います。また頑張ります」。

横峯さくら (12位タイ:-5)
「ショットが右へ行ってしまうのは修正出来たんですけど、今日はゴルフが噛み合わなかったです。ただ、アプローチとパッティングはいい感じで回れているので、ショットを来週までに調整していきたいなと。(連続予選通過記録は今週で98、次戦で100に王手)そうですね。早く2勝目をしたいですね。いずれにしても予選を通過しないことには上位では戦えないので、来週も頑張って上位で戦いたいと思います」。

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