民進党代表選

リベラル系の赤松グループが蓮舫氏支持を表明 窮地の前原誠司元外相

民進党常任幹事会に臨む蓮舫代表代行=23日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)
民進党常任幹事会に臨む蓮舫代表代行=23日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影)

 民進党代表選(9月15日投開票)をめぐり、旧社会党系グループを率いる赤松広隆前衆院副議長は23日、出馬表明している蓮舫代表代行と国会内で会談し、支持する意向を伝えた。現執行部を中心とする主流派に加え、赤松氏のグループも蓮舫氏の支援に加わることで、非主流派の前原誠司元外相は立候補に向けて戦略の見直しを迫られることになった。

 赤松氏は、リベラル色の強い自身のグループは蓮舫氏の考えに近いと判断し、会談で蓮舫氏に「全面的に応援する」と伝えた。同時に岡田克也代表が進めてきた野党共闘路線の継続を求め、細野豪志元環境相が訴える共闘路線の見直しを牽制(けんせい)した。

 蓮舫氏は同日、旧維新の党グループをまとめる江田憲司代表代行、松野頼久元官房副長官とも会談した。江田氏らのグループが代表選候補者を支持する判断材料として策定した独自の政策文書を受け取った蓮舫氏は「すべて党是だ」と述べ、全項目を受け入れる考えを示した。

 これに対し江田氏は会談後、蓮舫氏を代表選で支持するかどうかについて記者団に「有資格者だ」と指摘し、支援に回る可能性に触れた。ただ、江田氏らのグループには前原氏を推す声もあり、9月2日の告示直前まで支持者を決めず、キャスチングボートを握る構えだ。

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