被害補償にロシア凍結資産の活用を ゼレンスキー大統領が要請

5日、スペイン南部グラナダで開催される欧州政治共同体の首脳会合の会場に到着したウクライナのゼレンスキー大統領(ゲッティ=共同)
5日、スペイン南部グラナダで開催される欧州政治共同体の首脳会合の会場に到着したウクライナのゼレンスキー大統領(ゲッティ=共同)

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日公表されたメッセージで、同国に侵攻したロシアについて「加害者および協力者の資産を没収し、生じた損害を補償しなければならない」と述べ、制裁によって凍結したロシア関連の資産をウクライナが受けた被害の補償に活用することを要請した。

モロッコ・マラケシュで開かれたウクライナ支援の閣僚会合にメッセージを寄せた。イエレン米財務長官は会合で「米国は同盟国とともにウクライナを必要な限り支援する」と強調した。

凍結資産を没収、活用することには法的な問題点を指摘する声もある。一方でバイデン米政権は昨年2月、米国内の金融機関にあるアフガニスタン中央銀行の凍結された資産をニューヨーク連邦準備銀行の口座に集めるための大統領令に署名し、一部をアフガン人道支援に活用する方針を表明していた。(共同)

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