【J1名古屋】続投濃厚のフィッカデンティ監督「トヨタからも信頼をいただいた」常勝クラブへ三位一体
2021年12月3日 18時33分
名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督(54)の来季続投が濃厚となった。3日のオンライン会見では明言を避けたものの、クラブ側と方針などが一致していることを強調。親会社であるトヨタ自動車からのサポートも得て、常勝クラブへの「プロジェクト」を進める。
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フィッカデンティ監督は、ルヴァン杯優勝後にトヨタの豊田章男社長と面会。今季の結果に対する評価と、来季以降も全面的にサポートするとの言葉を得たという。
「サッカーは1つのボールを使うもので、ボールがどちらに転がるかは分からない」と含みを持たせながらも「契約上の問題などを考えると、すごく強い気持ちで来年も続けていくという感覚でいるのは当然」。指揮官は、続投への強い意欲をのぞかせた。
クラブ、そして親会社と熱量を共有できている感覚にも、自信を持っている。「クラブだけではなく、トヨタからも信頼をいただいた。今後、歩みを進めるための具体的な話をして、賛同をいただいた。このプロジェクトが進むことを願っているし、間違いなく、それはいい方向にいくんじゃないかなと」。三位一体となって歩む道に疑いはない。
実際、結果を出したという自負がある。残留争いのさなかにあった2019年9月に就任すると、守備からチームを整備して同年のJ1残留を達成。20年にはクラブ9年ぶりのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。今季はルヴァン杯を初制覇し、11年ぶりのタイトルにチームを導いた。
来季にも視野を広げた上で、指揮官は次の戦いを見据える。「諦めずに最後まで、この試合(浦和戦)を丁寧にやりたい」。さらなる栄光への序章は、来季へとつなげる今季最終公式戦での勝利だ。
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