高崎市、「第4種踏切」を解消 来年度から5年間 女児死亡事故受け

2024年4月17日 08時02分
 群馬県高崎市吉井町の上信電鉄の踏切で6日、小学4年女児(9)が電車にはねられて死亡した事故を受け、同市は2025年度から5年間で、事故があった踏切を含め市内に21カ所ある警報機、遮断機がない「第4種踏切」を全て解消する方針を発表した。地元から廃止の合意が得られない場合、警報機と遮断機を設置した「第1種」に切り替える。
 21カ所の第4種踏切は全て上信電鉄にある。本来は踏切種別の切り替えは鉄道事業者の責任で実施する。しかし、中小民鉄の同社には負担が重く、速やかな安全確保を進めるため、市が肩代わりすることにした。
 市によると、第1種への切り替え費用は1カ所当たり1500万~3千万円程度とみられ、市費と国庫補助金で対応する。市は毎年度6千万円程度を予算計上し、切り替え後の保守や点検費用も負担する。富岡賢治市長は「人命に関わることなので、速やかに対応することにした」とのコメントを出した。
 県によると、第4種踏切は県内に74カ所あり、上信電鉄が45カ所と6割を占めている。(小松田健一)

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