2008/03/19 09:13
18日、イスラエル国会で演説に臨むドイツのメルケル首相(ロイター=共同)
【エルサレム18日共同】ドイツのメルケル首相は18日、イスラエル国会で演説し、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)について「ドイツの名で行われた600万人の虐殺を、国民全体が恥じている。犠牲者、生存者に対し私も頭を下げる」と述べ、深い謝罪をあらためて表明した。
また「ドイツはイスラエルの安全保障に歴史的な責任を負っている」と強調。イスラエルが最大の脅威と位置付けるイランを名指しし「イランが核兵器を手にしたら破滅的な結果をもたらす」と述べ、制裁強化により核兵器保有を阻止する決意を示した。
イスラエル国会は外国の国家元首には演説を認め、これまで2人のドイツ大統領が演説を行っている。イスラエル建国60周年に合わせ今回訪問したメルケル首相は元首ではないが、特別に演説を認め、欧州の中で最も良好といわれるメルケル政権との関係を演出した。