ここから本文

プレスリリース

地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」のその後の状況について

平成9年7月1日

宇宙開発事業団


 通信が途絶えた地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)は、昨日発表した6月30日18時26分以降更に、スウェーデンのキルナ局(6月30日20時41分及び21時20分)並びに増田、勝浦及び沖縄宇宙通信所(6月30日21時02分及び22時39分)において、緊急コマンドの送信及びテレメトリデータの受信を試みました。しかしながら、これまでと同様に衛星からの応答がなかったことから、今後の緊急コマンドの送信は実施しない予定です。

 現在、これまで得られているテレメトリデータの分析を進めております。このうち太陽電池パドルの発生電力について過去のデータを調べた結果、規定値である4、500Wを割り込んではいないものの、6月27日頃から電力低下の傾向が確認されました。また、太陽電池パドルの温度を示すテレメトリデータについても、6月23日から異常となっていることが確認されました。詳細を現在解析中です。

  以上のほか、衛星の状況を把握するため、地上からの光学観測を実施しており、軌道上の衛星を観測した旨の速報を受けております。なお、米国における地上からの観測についても米国航空宇宙局(NASA)に対して依頼を行っているところです。

太陽電池パドルの発生電力

6月28日、29日(世界標準時)の「みどり」画像


お問い合わせ先:
宇宙開発事業団
 広報室
 Tel:03-3438-6107〜9