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ウクライナ大統領、レズニコフ国防相解任 後任にタタール系ウメロフ氏

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ウクライナのゼレンスキー大統領(中央右)とレズニコフ国防相(同左)=7月12日、リトアニア・ビリニュス(AFP時事)

ウクライナのゼレンスキー大統領(中央右)とレズニコフ国防相(同左)=7月12日、リトアニア・ビリニュス(AFP時事)

  • ルステム・ウメロフ氏=2022年2月、ベラルーシ南東部ゴメリ州(ベルタ通信提供)(EPA時事)
  • 解任されたウクライナのレズニコフ国防相=6月15日、ブリュッセル(EPA時事)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は3日夜(日本時間4日未明)、国民向けの動画メッセージで、レズニコフ国防相の解任を決めたと明らかにした。後任には、ロシアに併合された南部クリミア半島の先住民族タタール系の政治家ルステム・ウメロフ氏(41)を充て、最高会議(議会)の承認を求める。

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 ゼレンスキー氏は理由について「国防省は新しいアプローチや、違った形の軍・社会全体との協力が必要だ」と説明した。ロシアによる侵攻が長期化し、ウクライナ軍の反転攻勢に遅れが指摘される中、人事により国民の士気維持を期待しているとみられる。ウメロフ氏は、西側諸国との関係構築や、汚職が発覚した徴兵センターの信頼回復が課題となる。

 ウメロフ氏は、ソ連時代にクリミア半島からタタール系が強制移住させられた中央アジア・ウズベキスタン生まれ。著名なタタール人指導者ムスタファ・ジェミレフ氏の側近などを経て、2019年に最高会議議員。22年から国有財産基金トップも務めた。

 昨年2月の侵攻開始後間もなく、ロシアとの間で行われた停戦交渉のウクライナ代表団メンバー。ゼレンスキー氏やオレナ夫人の外遊に同行するなど、重要な役割を担ってきたとされる。

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