イスラエルのウクライナ支援を協議、両国首脳が会談

ウクライナ、EU穀物禁輸解除を歓迎 違反なら「文化的に」対応
欧州連合(EU)が中東欧5カ国がウクライナ産穀物の輸入を禁じるのを認める措置を15日の期限切れをもって延長しなかったことについて、ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、歓迎の意を示した。ただ、EU加盟国がEU規則に従わない場合、ウクライナは「文化的な方法で」対応すると表明した。 写真は8月21日、ギリシャのアテネを訪問するゼレンスキー大統領(2023年 ロイター/Theodore Manolopoulos/Greek Presidency Press Office/Handout via REUTERS)
[7日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナをイスラエルがどのように支援できるかについて話し合った。ウクライナ大統領府が発表した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの主権と領土の一体性に対するイスラエルの支援の重要性を指摘したという。
イスラエルはウクライナに人道・外交的支援を提供しているが、兵器は供与していない。イスラエルはシリアにあるイラン拠点への空爆実施を、シリアに影響力を持つロシアに容認してもらう必要があるからだ。
イスラエル首相府は、ゼレンスキー氏との会談ではイスラエルのウクライナ人難民の受け入れを含む支援の継続や、民間防空システムの開発支援の進展について協議したと発表した。
ネタニヤフ氏はまた、ユダヤ教敬虔(けいけん)派の巡礼者が今月、ウクライナ中部の聖地ウマニに集まる際に安全を確保するよう求めた。ユダヤ系のゼレンスキー氏は、ウクライナは巡礼者を喜んで迎えるが、防空壕(ごう)の収容人数が1万1000人なのに対し、最大5万人が集まる可能性を見込んでいると述べ、協調して対応する必要性を訴えた。

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