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スリランカ、中国と6300億円分の債務再編で合意-IMF資金確保に道

  • 長期的な債務の持続可能性や経済回復への重要な一歩-スリランカ
  • 日本やインドとの合意目指すスリランカ、中国と交わす条件も鍵に

スリランカと中国は42億ドル(約6300億円)分の債務再編で合意した。スリランカにとっては国際通貨基金(IMF)からの新たな資金確保に近づくことになる。

  スリランカ財務省は11日遅くの声明で、「債務処理に関する主な原則や示唆的条件」を巡り中国側と合意に至ったと説明。長期的な債務の持続可能性や経済回復に向けた重要な一歩になると評価した。

  声明によれば、スリランカ当局と中国輸出入銀行は向こう数週間で債務処理を正式化し、その実行に積極的に取り組む。合意の詳細については言及を控えた。

  スリランカが日本やインドなど他の債権国や、外債保有者との合意に向けた取り組みを強化する中、今回の暫定合意は債務再編の完了に向けた後押しとなる。損失をどのように共有するのかを巡って当局者が詳細を詰める中、スリランカが中国と交わす条件は他の債権者との交渉にとっても鍵になる。

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原題:Sri Lanka, China Agree to Restructure $4.2 Billion of Debt(抜粋)

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