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6. 各パッケージの説明

JX11

X ウィンドウシステム(X11R6:XFree86-3.1.2 以降)用のクライアントソフトウェアを利用する場合に選択してください.

PJE に含まれているパッケージでは以下のものが該当します. kterm (日本語表示できるターミナル), rxvt (日本語表示できるターミナル), kinput2 (Wnn/Canna 用日本語入力フロントエンド), FVWM (ウィンドウマネージャ), FVWM2 (ウィンドウマネージャ),AfterStep (ウィンドウマネージャ), X のフォントセット (12, 14, 16, 18, 20, 24, 26 ドット, 丸文字 14, 16, 18 ドット), Tcl/Tk (GUI 構築ツールキット), xdvi (TeX の DVI ファイル表示), tgif (ドローイングソフト), GV (PostScript/PDF 表示ツール GhostScript のフロントエンド), xbatstat (バッテリステータス表示), xcalender (カレンダー・スケジューラ), xengine (ベンチマーク), xpbiff (メール到着表示), oneko (猫).

CANNA

日本語入力・変換システム Canna のサーバおよびそのクライアントを利用する場合に選択します.

Canna は NEC UX/4800 の日本語入力システムと互換性があり, もうひとつの代表的な日本語入力システムである Wnn よりも動作が軽いという特長があります. 逐次自動変換もサポートしています.

クライアントとして Mule (多言語 Emacs), jvim (日本語 vim), kinput2 (X 用日本語入力フロントエンド) が用意されています.

WNN4

日本語入力・変換システム Wnn4.2 のサーバおよびそのクライアントを利用する場合に選択します.

Wnn4 は, 京都大学数理解析研究所, オムロン株式会社, 株式会社アステックの三者によって開発されました. ネットワークに対応しているため, UNIX 上の仮名漢字変換システムとしては最もメジャーです.

クライアントとして mule (多言語 Emacs), jvim (日本語 vim), kinput2 (X 用日本語入力フロントエンド), xwnmo (X 用日本語入力フロントエンド)が用意されています. Wnn4 用のクライアントは Wnn6 用のクライアントとしても利用できますが, Wnn6 固有の学習機能が働きません.

WNN6

日本語入力・変換システム Wnn6 のクライアントを利用する場合に選択します. Wnn4 よりも格段に変換精度が上がっています. Wnn6 は オムロンソフトウェア株式会社 の製品につき PJE には含まれていません.

クライアントとしては mule (多言語 Emacs) が用意されています. Wnn6 用のクライアントは Wnn4 用のクライアントとしても利用できますが, mulewnn6 で変換を開始したあとでないと正常に接続できないようです.

MULE

Mule (MUltiLingual Emacs:多国語 Emacs) は, 非常に高機能なエディタ GNU Emacs を多国語対応にしたものです. プログラムや文書の作成・編集に使えるほか, 様々なアプリケーションのインターフェースとしても利用できます.

個人用の設定ファイルは ~/.emacs に書きます. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

NET

ネットワーク(主にメールおよびニュース)関係のパッケージを利用したい場合に選択します.

PJEで該当するものは tm (Tools for MIME), gnus (Mule 上のニュースリーダ), irchat (Mule 上の IRC クライアント), pgp (PGP用), impost (メール送信ツール), mnews (ミニニュースリーダ), nntpclt (ニュースクライアント), sendmail (sendmail WIDE パッチ版)です.

PTEX

Donald Knuth 氏によって開発された文書整形システム TeX の日本語版(アスキー版 pTeX)を利用したい場合に選択します. LaTeX 209 や LaTeX2e に対応しています. UNIX システム上ではワープロの代わりに利用されています.

TeX は主に数式を含む文書の整形を目的に開発され, TeX のマクロパッケージである LaTeX では文書の構造に着目することでユーザの負担が減りました. LaTeX2e には TeX の構造をわかりやすくするための改良がなされています. TeX/LaTeX/LaTeX2e の整形コマンドが埋めこまれた文書を通常のエディタで入力するだけで, 印刷の組版にもそのまま利用できるような綺麗な出力が得られます.

関係するパッケージは yatex (Mule 上の TeX 入力支援), dvi2ps (PostScript への変換), xdvi (X 上での DVI プレビュア), dviprt (DVI のプリンタへの出力 dviprt, コンソールへの出力 dviout), fntuty (dviout/dviprt 用フォントツール), dvi2tty (DVI のテキストコンバータ), 各種 pk フォント (300, 360, 400, 600dpi コンピュータモダンフォント), 各種ベクタフォント(日本語明朝, 日本語丸ゴシック)などです.

GS

PostScript 言語/PDF (Portable Document Format) のインタプリタ Ghostscript 日本語版と, X 用フロントエンド GV を利用する場合に選択します.

日本語フォントとして VFlib が扱えるベクタフォントを利用できます. PDF については日本語はサポートされていません.

PostScript で描かれた図を表示したり, 非 PostScript プリンタに PostScript を印刷したい場合などに利用します.

smplusr

PJE のサンプルユーザ設定です. /home/pje にインストールされます. ぜひインストールして, /home/pje/README をはじめとする各ファイルに目を通してください.

pje をちゃんとしたアカウントにしたい場合は, root でログインしている状態で下のようにしてユーザを作って下さい(Slackware の場合). home directory が /home/pje になっていることを確認すること.

root# adduser

Login name for new user (8 characters or less) []: pje

User id for pje [ defaults to next available]: 

Initial group for pje [users]: 

Additional groups for pje []: 

pje's home directory [/home/pje]: 

pje's shell [/bin/bash]: 

pje's account expiry date (MM/DD/YY) []: 

OK, I'm about to make a new account. Here's what you entered so far:

New login name: pje
New UID: [Next available]
Initial group: users
Additional groups: [none]
Home directory: /home/pje
Shell: /bin/bash
Expiry date: [no expiration]

This is it... if you want to bail out, hit Control-C.  Otherwise, press
ENTER to go ahead and make the account.


Making new account...

Changing the user information for pje
Enter the new value, or press return for the default

        Full Name []: 
        Room Number []: 
        Work Phone []: 
        Home Phone []: 
        Other []: 

Changing password for pje
Enter the new password (minimum of 5, maximum of 8 characters)
Please use a combination of upper and lower case letters and numbers.
New password:
Re-enter new password:
Password changed.
Done...
root# chown -R pje.users /home/pje

jfbase

HOWTO (Linux でいろいろなことを実現する方法を書いた文書)や FAQ (Frequently Asked Questions: よくある質問と回答)の日本語版など JF (Japanese FAQ Project) の資産から, Linux の基本操作に必要な文書を集めました. 英語版 HOWTO, mini-HOWTO, FAQ の和訳, 日本固有のドキュメントなどが含まれています. 必ずインストールして目を通すようにしましょう.

これらのドキュメントは/usr/doc/JF/ 以下にインストールされます. je コマンドを利用すれば, これらのドキュメントを簡単に閲覧することができます.

最新版は JF ホームページにあります.

jfmore

jfbase では足りない部分, 特にネットワークの応用設定や特定のハードウェアに関する話題を扱った文書を集めました.

kterm

日本語の表示が可能な X 上のターミナルソフト kterm-6.2.0 です. X の標準ターミナルソフト xterm に日本語を取り扱う機能が付加されています. xterm の上位互換となっており, オプションの設定や操作方法は xterm とほとんど同じです.

このパッケージには xterm セキュリティーパッチと 16 色パッチが当たっています.

ドキュメントは man kterm 参照 (man xterm も参考に).

rxvt

日本語の表示が可能な X 上のターミナルソフト rxvt-2.4.5 です. 背景に XPM を貼り付けたりメニューバーを付けたりできます. kterm よりメモリ消費量を抑えることができます.

ドキュメントは /usr/doc/rxvt-2.4.5/ です.

通常の使用であればあまり問題は起こりませんが, tty 画面制御を行なうアプリケーションを使用する場合に不都合が起こることがあります. また, jisx0201.1976 (いわゆる半角カナの入ったフォントセット) は表示することができません. 表示したい場合は kterm を利用してください.

kinput2

CANNA/Wnn4 システムで利用できる X11 用日本語入力・変換クライアント kinput2 です. バージョンは 2.0 fix 5 の alpha バージョンです。

Wnn6 のクライアントとしても利用できますが, 学習機能が制限されます. X 用の日本語対応アプリケーション (kterm, tgif など)に日本語を入力する際に利用します. Netscape への入力にも対応しています( Netscape 日本語化のページ 参照).

利用方法は smplusr パッケージを参照. くわしくは man kinput2 および各クライアントのマニュアルを参照. ドキュメントは /usr/doc/kinput2-v2fix5alpha1/.

このパッケージには Wnn4 対応の kinput2-wwn と CANNA 対応の kinput2-canna が入っており、PJE 製のラッパー kinuput2 で動作を切り替えています。kinput2 & で起動、kinput2 stop で終了でき、Wnn/CANNA の使い分けやオプションの指定は  /.kinput2rc で指定することができます。

fvwm

高機能でカラフルな X 用ウィンドウマネージャ fvwm (FVWM version 1) の日本語版です. ウィンドウマネージャとは, X 上の各クライアントのウィンドウを操作(移動・リサイズ等)したり, 枠を装飾したりするソフトウェアです. バージョンは 1.24r に日本語パッチ I18N94Dec14 を当てたものです.

起動するアプリケーションやキーバインドなど非常に柔軟なコンフィギュレーションが可能です. システムのデフォルトコンフィギュレーションは /usr/X11R6/lib/X11/fvwm/system.fvwmrc ですので, ユーザ用にカスタマイズしたい場合は ~/.fvwmrc にコピーして下さい.

マニュアルは man fvwm. ドキュメントは /usr/doc/fvwm-1.24rI18N94Dec14. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

fvwm2

高機能でカラフルな X 用ウィンドウマネージャ fvwm2 (FVWM version 2) の日本語版です. ウィンドウマネージャとは, X 上の各クライアントのウィンドウを操作(移動・リサイズ等)したり, 枠を装飾したりするソフトウェアです. バージョンは 2.0.46 に日本語パッチ I18N97Aug21 を当てたものです.

起動するアプリケーションやキーバインドなど非常に柔軟なコンフィギュレーションが可能です. fvwm (FVWM version 1) とはコンフィギュレーションファイルの仕様が変更されていますが, fvwm_convert というツールを使うことによってある fvwm2rc 形式に変換できます. システムのデフォルトコンフィギュレーションは /usr/X11R6/lib/X11/fvwm2/system.fvwm2rc ですので, カスタマイズしたい場合は ~/.fvwm2rc にコピーして下さい.

マニュアルは man fvwm2. ドキュメントは /usr/doc/fvwm2-2.0.46I18Nj97Aug21-2. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

afstep

X のウィンドウマネージャ AfterStep の日本語版です. asclock (時計プログラム)が含まれています. バージョンは 1.0 に I18N97Oct30 を当てたものです.

ウィンドウマネージャとは, X 上の各クライアントのウィンドウを操作(移動・リサイズ等)したり, 枠を装飾したりするソフトウェアです. NEXTSTEP によく似た Look & Feel を実現しています.

システムのデフォルト設定は /usr/X11R6/lib/X11/afterstep/system.steprc です. ユーザごとにカスタマイズしたい場合は ~/.steprc にコピーして編集してください.

非常に多くの色を使用しますので, 256 色環境の場合は /usr/lib/X11/afterstep/sample.steprc.8bpp を各ユーザ用の設定 ~/.steprc にコピーして使用してください.

ドキュメントは man afterstep 参照. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています(/home/pje/.steprc).

xfnt12

X 用の 12x12 ドット漢字フォントと 6x12 英字・ローマン仮名フォントです. 要町フォントです.

a12, r12, k12, -alias-fixed-*--12-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt14

X 用の 14x14 ドット漢字フォントと 7x14 英字・ローマン仮名フォントです.

a14, r14, k14, -alias-fixed-*--14-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt16

X 用の 16x16 ドット漢字フォントと 8x16 英字・ローマン仮名フォントです.

a16, r16, k16, -alias-fixed-*--16-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt18

X 用の 18x18 ドット漢字フォントと 9x18 英字・ローマン仮名フォントです.

a18, r18, k18, -alias-fixed-*--18-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt20

X 用の 20x20 ドット漢字フォントと 10x20 英字・ローマン仮名フォントです. Kappa フォントです.

a20, r20, k20, -alias-fixed-*--20-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt24

X 用の 24 ドット漢字フォントと 12x24 英字・ローマン仮名フォントです.

a24, r24, k24, -alias-fixed-*--24-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfnt26

X 用の 26x26 ドット漢字フォントと 13x26 英字・ローマン仮名フォントです.

a26, r26, k26, -alias-fixed-*--10-*-{iso8859-1,jisx0201.1976-0,jisx0208.1983-0} というエイリアスがインストールされます.

xfntm14

X 用の 14x14 丸文字漢字フォントとそのエイリアスです. mk14, -marumoji-fixed-*--14-*-jisx0208.1976-0 というエイリアスが定義されます.

xfntm16

X 用の 16x16 丸文字漢字フォントとそのエイリアスです. mk16, -marumoji-fixed-*--16-*-jisx0208.1976-0 というエイリアスが定義されます.

xfntm18

X 用の 18x18 丸文字漢字フォントとそのエイリアスです. mk18, -marumoji-fixed-*--18-*-jisx0208.1976-0 というエイリアスが定義されます.

xcalend

X 上のカレンダーです. バージョンは 4.0 です. 日ごとや毎週の予定を入力することができ, 簡易スケジューラとしても使えます. kinput2 や xwnmo などを使えば, 日本語を入力することもできます.

xengine

X 上で自動車のエンジンの動きを表示するプログラムです. 表示されるエンジンの動く速さは, 点で描かれた図についてのグラフィック性能の目安となります. X サーバのベンチマークソフトの一つと言ってよいでしょう.

xpbiff

X 上でメールの到着を知らせてくれるソフトです. バージョンは 1.27 です. 簡単なアニメーションとビープ音でメールが来たことを教えてくれます. また, メールの From: と Subject: をポップアップウィンドウで表示します.

tgif3

X 上で動くドローイングソフト tgif の日本語対応版です. バージョンは 3.0J0.12p13 です. EPS, PostScript, X11 bitmap 形式で出力できます. kinput2 や xwnmo を使えば日本語を入力することができます. ドキュメントは man tgif 参照.

smplusr パッケージに X-TT の TrueType を使用する例が入ってます.

xbatstat

ノートパソコンのバッテリの状態をグラフィカルに表示するバッテリステータス表示プログラムです. バージョンは 0.5.2 です. APM の提供する機能を使って /proc/apm を参照しています.

oneko

X 上にかわいい猫が現れます. マウスカーソルを追いかけて画面上を走り回り, マウスカーソルを追いかけるのに飽きたら眠ります.

canna

Canna バージョン 3.5b2 です. サーバの実行バイナリと, 関連するライブラリおよび辞書を含みます.

wnn4

Wnn バージョン 4.2 です. サーバの実行バイナリと, 関連するライブラリ, 辞書を含みます.

wnn6conf

Wnn4 用のクライアント (kinput2, xwnmo, wjvimonw, uum(wnn4 に内包)) を Wnn6 で利用するためのパッケージです.

Wnn4 と Wnn6 を両立させるための設定も含まれていますので, Wnn6 を利用しようかなと思っている人はインストールしてください. Wnn6 に添付のドキュメントに従って各ディレクトリを設定したあと再起動すれば環境が整います. Wnn4 も入れている場合, 下のようにして環境を切り替えます.

Slackware の場合

 現在動いている Wnn を止める
   root# /etc/rc.d/rc.wnn stop  
 Wnn6 を起動       
   root# /etc/rc.d/rc.wnn start 
 Wnn4 を起動
   root# /etc/rc.d/rc.wnn start wnn4
RedHat の場合
 現在動いている Wnn を止める
   root# /etc/init.d/wnn stop
 Wnn6 を起動
   root# /etc/init.d/wnn start
 Wnn4 を起動
   root# /etc/init.d/wnn start wnn4

xwnmo

Wnn4 システムで利用できる X11 用日本語入力・変換クライアント xwnmo です. Wnn4.2 に付属しています. Wnn6 のクライアントとしても利用できますが, 学習機能が制限されます. X 用の日本語対応アプリケーション (kterm, tgif など)に日本語を入力する際に利用します. Netscape への入力にも対応しています( Netscape 日本語化のページ 参照).

ドキュメントは /usr/doc/xwnmo/. 最初に接続したクライアントとの接続が切れると落ちるというバグが残っています.

mulebase

Mule のベースパッケージです. Mule 2.3@19.34 に標準で付いている Emacs Lisp のバイトコンパイル済みマクロファイルと周辺ユーティリティが含まれています.

このパッケージに加えて実行バイナリパッケージ (mulecan, mulewnn4, mulewnn6, mulenoIM) をインストールすることで, Mule を利用できるようになります.

Emacs Lisp のソースコードが必要な場合は muleel パッケージをインストールしてください.

muleel

Mule のベースパッケージ mulebase に含まれているコンパイル済み Emacs Lisp マクロファイル (.elc) のソースコード (.el) です. Mule の標準の動作を調整するためにはこのパッケージが必要です.

例えば tcl-mode.el をバイトコンパイルして tcl-mode.elc を作成するには,

% mule -batch -q -f batch-byte-compile tcl-mode.el
とします.

mulecan

Mule バージョン 2.3 (SUETSUMUHANA) の Canna 対応実行バイナリです. ベースは Emacs 19.34 です. 日本語入力・変換システムとして Canna を利用することができます.

mulebase, can35b2 パッケージが必要です.

Mule 上での Canna の使用方法は M-x info で Canna を選択すれば調べられます. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

mulewnn4

Mule バージョン 2.3 (SUETSUMUHANA) の Wnn4 対応実行バイナリです. ベースは Emacs 19.34 です. 日本語入力・変換システムとして Wnn4 を利用することができます. Wnn6 のクライアントとしても利用できますが, 学習機能が制限されます.

mulebase, wnn4 パッケージが必要です.

Mule 上での Wnn の使用方法は M-x info で Egg を選択すれば調べられます. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

mulewnn6

Mule バージョン 2.3 (SUETSUMUHANA) の Wnn6 対応実行バイナリです. ベースは Emacs 19.34 です. 日本語入力・変換システムとして Wnn6 を利用することができます. Wnn4 のクライアントとしても利用できます.

Wnn6 はオムロンソフト株式会社の製品ですので, 別途購入してください.

Wnn の使用方法は M-x info で Egg を選択すれば調べられます. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

mulenoIM

Canna や Wnn などの日本語入力・変換システムに対応していない Mule 2.3 (SUETSUMUHANA) の実行バイナリです. ベースは Emacs 19.34 です.

日本語を入力するためには SKK を使用します. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

skk

Emacs Lisp で作成されており Mule 上で動作する日本語入力・変換システム SKK (Simple Kana-Kanji 変換)です. 独特なシステムによって高速で効率のよい日本語入力ができます. バージョンは 9.6 に中島幹夫さん作のバグフィックスパッチをあてた 9.6m です.

このパッケージには SKK の辞書サーバ, 辞書ファイル, SKK 本体を実装するマクロファイル, SKK のマニュアル等の文書ファイル類です. 辞書には登録語の数から L, M, S の 3 種類があり, 本パッケージには L が入っています. M と S および JIS 第2水準の辞書は skkexdic に入っています.

ドキュメントは /usr/doc/skk-9.6m/. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

SKK ホームページ もごらんください.

skkexdic

SKK 辞書のうち M, S および JIS 第2水準が入っています. 利用方法はドキュメント参照. 個人用設定例が smplusr パッケージに入っています.

tm

Mule で MIME を楽しむためのパッケージです. これにより以下のようなことが行なえるようになります.

  • tm-view による MIME message の閲覧・再生
  • tm-edit による MIME message の作成
  • mh-e, GNUS, RMAIL, VM での MIME 機能の強化

※mew は MIME に対応していますので, このパッケージを入れる必要はありません.

利用の際には以下を ~/.emacs に追加してください.

(load "mime-setup")
個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

irchat

Mule 上で動く IRC クライアント irchat です. バージョンは 2.4jp23b です.

ドキュメントは /usr/doc/irchat-2.4jp23a/. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

jbase

日本語を Linux で扱う上で必要となる, 様々な基本的なツール類のパッケージです. 漢字を含むテキストを扱う基本的なツールと, 主に国内固有の事情によって必要になる小物ツールが入っています.

lha

日本でよく使用されているアーカイバです. 複数のファイルをまとめ, 高い圧縮率で圧縮します. DOS, Mac 用の LHa とデータ互換性がありますが, 最近の -lh7- 圧縮には対応していません. バージョンは UNIX 1.14d です. 使用方法は man lha 参照.

bzip2

高性能なファイル圧縮ツールです.gzipよりもさらに20-30%程度圧縮することができます.使用方法は man bzip2 参照.

nkf

漢字コード変換フィルタです. EUC, JIS, Shift-JIS を相互変換することができます. バージョンは 1.62 です. 使用方法は man nkf 参照.

gawk

GNU awk の日本語対応版です. jgawk で起動します. 正規表現を使ってテキストファイルを処理するスクリプト言語です. バージョンは GNU awk 2.15pl4 + multi-byte extention 1.03 です. 日本語対応についてのドキュメントは /usr/doc/jbase/README.jgawk.gz.

grep

GNU grep の日本語対応版です. jgrep で起動します. 正規表現を使ってテキストファイル中の文字列を検索できます. バージョンはGNU grep 2.0 + multi-byte extention 1.04 です. 日本語対応についてのドキュメントは /usr/doc/jbase/README.jgrep.gz.

sed

GNU sed の日本語対応版です. jsed で起動します. バージョンは GNU sed 1.18 + multi-byte extention 1.03 です. 日本語対応についてのドキュメントは /usr/doc/jbase/README.jsed.gz.

ish

バイナリデータをテキストファイルに変換するツールです. UNIX における uuencode や最近の base64 と同様に, 国内では DOS の時代にパソコン通信でバイナリデータをメールで送信する場合に使われてきました. バージョンは UNIX ver2.01 です. 使用方法は ish -h 参照.

jhd

日本語対応のダンププログラムです. 16 進数, 8 進数, アスキー文字, かな, 漢字でダンプできます. 機能は UNIX の od コマンドとほぼ同じですが, より見易い形式で表示されます. バージョンは 2.3 です. 使用方法は man jhd 参照.

pf

ESC/P, PCPR, FMPR のプリンタにテキストを装飾して出力するプリンタフィルタです. 各種パラメータによって文字ピッチやページ長などを指定できます. /etc/printcap に if=pf と指定して利用します. ドキュメントは /usr/doc/PJE/CUST/README.pf.gz.

escpf

ESC/P 用プリンタフィルタ escpf と ESC/Page 用プリンタフィルタ escpagef です. バージョンは 0.4beta2 です. ドキュメント, 使用方法は /usr/doc/PJE/CUST/README.escpf.gz.

jtcsh

漢字オプションをつけてコンパイルした tcsh です. ベースバージョンは 6.06 です. コマンドラインでの日本語の入力・編集が可能です.

以下のようにログインシェルを /bin/jtcsh に変更して利用します.

bash$ chsh
Changing shell for USERNAME
Password:
New shell [/bin/bash]: /bin/jtcsh
Shell changed.
ログインシェルを変更したら, ログインしなおしましょう.

PJE には tcsh のマニュアルが含まれていませんので, マニュアルが必要な場合は別途インストールしてください.

less

more よりも高機能なページャ less の日本語版です. バージョンは 3.32 + iso2022-patch 2.21 です.

EUC/JIS/Shift-JIS を自動的に判別し, 環境変数 JLESSCHARSET で指定された任意の漢字コードで表示します. gzip や compress で圧縮されたファイルを自動的に展開して表示することもできます.

Slackware では, /etc/profile や /etc/csh.cshrc で環境変数 LESSOPEN が設定してあり, .tar ファイルなどのリストを自動的に表示するようになっています. この機能が不要ならば ~/.profile (for bash), ~/.login (for tcsh) ファイル等で無効にしてください.
csh% unsetenv LESSOPEN
bsh$ unset LESSOPEN

jman

日本語で書かれたマニュアルページを表示するためのプログラムです. バージョンは 1.4i です.

/usr/bin/man と /usr/lib/man.config がインストールされます. PJE のパッケージには日本語のマニュアルページしかないものも含まれていますので, 入れることをお勧めします.

jgroff パッケージが必要です.

マニュアルのサーチパスは, 環境変数 MANPATH もしくは /usr/lib/man.config で指定します.

jgroff

GNU roff (groff) 日本語対応版です. バージョンは 1.10 (jversion 0.99) です. 日本語で書かれたマニュアルを表示する際に起動されます.

cjvimonw

vi 上位互換エディタ vim の Canna 対応版です. vi は UNIX システムには必ずといっていいほど準備されている基本的なエディタで, UNIX 管理者は使いかたをマスターしておくべきでしょう.

jvim には日本語ヘルプも付いていますので, vi の練習にも役にたちます. チュートリアルは jvimtut で起動します. help は :help で出ます. ドキュメントは /usr/doc/jvim2.0r+onew.2.2.10/ です.

wjvimonw

vi 上位互換エディタ vim の Wnn 対応版です. vi は UNIX システムには必ずといっていいほど準備されている基本的なエディタで, UNIX 管理者は使いかたをマスターしておくべきでしょう.

jvim には日本語ヘルプも付いていますので, vi の練習にも役にたちます. チュートリアルは jvimtut で起動します. help は :help で出ます. ドキュメントは /usr/doc/jvim2.0r+onew.2.2.10/ です.

ng

Emacs の小型版である Micro GNU Emacs をベースにした日本語エディタです. バージョンは 1.3L です.

Mule ほど高機能ではなくマクロも使用できませんが, キー操作等, Mule とほぼ同じ環境を実現しています. 日本語入力には uum (Wnn), canuum (Canna), kinput2, xwnmo 等を使用します.

ドキュメントは /usr/doc/Ng/. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

jed

Emacs によく似た操作体系を実現している高機能エディタ jed の日本語版です. バージョンは 0.98.7 に日本語パッチ 0.52 を当てたものです. Emacs と違い S-Lang をマクロ用言語として採用しています. slang1 パッケージが必要です.

日本語化されていますので, uum, canuum, kinput2, xwnmo 等と組み合わせて日本語入力も可能です. また, 豊福@パパイヤジュースさんによる jed 用 skk も含まれています. コンソール版は jed, X 版は xjed で起動します.

ドキュメントは /usr/doc/jed-0.98.7j053-1 にあります. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

slang1

John E. Davis (davis@amy.tch.harvard.edu) 氏によって作成された C 言語ライクなインタプリタを実現するライブラリ S-Lang を日本語化したものです. バージョンは 1.2.2 に日本語パッチ 0.5.2 を当てたものです. ライブラリ内部の日本語コードには EUC/Shift-JIS を指定することができます.

ドキュメントは /usr/doc/slang-1.2.2j053-1 にあります。

jperl5

Perl version 5.004 の日本語 (EUC 070710) 対応版パッケージです.

Perl は強力なテキスト処理機能をもつスクリプト言語です. sed, awk の機能を内包し, 正規表現を効率的に取り扱うことができます. 非常に高機能で, C 言語などにある高度なプログラミング技術を使用したプログラムも, ほぼこの言語のみで実現できます. バージョン 5 からはオブジェクト指向も採用されています. awk, sed スクリプトからのコンバータ a2p, s2p も含まれています.

prutil

プリンタに出力する際に利用されるプログラムのパッケージです.

cmt

各種プログラミング言語のコメントや予約語の部分を修飾して出力するフィルタです. cat, fold, pr 等のコマンドと連携させて使用します.

kcc

指定されたテキストファイルを順番に読み込み, 漢字コードを変換して出力するフィルタです. 入力ファイルの漢字コードは自動判別です. 入出力の漢字コードをオプションで指定することができます.

prn, cprn

指定されたファイルを整形し, プリンタに出力するプログラムです. 以下のような機能があります.

  • 多彩な書式(任意の桁数, 行数, 段組み, 用紙の方向)
  • 見出し(更新日時, ファイル名, ページ番号)
  • 行番号の付加
  • 出力範囲の指定
  • ソースリスト中のコメントや予約語の強調
  • 日本語漢字コードの自動判別 (EUC, JIS, Shift-JIS)

psconv

テキストファイルを PostScript 形式に変換するフィルタです. 桁数, 行数, 段組み, 用紙の方向を指定でき, 重ね打ちによる強調にも対応しています.

recjis

壊れている日本語テキストファイルを修復するためのプログラムのパッケージです.

rjis

ESC 落ちした JIS コードを復元します.

rujis

MSB (最上位ビット) がなくなった UJIS (半角カナを含まない EUC, DEC) の ファイルを復元します.

rsjis

MSB (最上位ビット) がなくなった Shift-JIS のファイルを復元します.

dejis

ESC を落とし MSB を 0 にすることで, 日本語ファイルを読めない状態にします.

ドキュメントは /usr/doc/recjis/README.recjis.gz.

文字化けの例:

    原文     :これは日本語です
ESC なし JIS :$@$3$l$OF|K\8l$G$9(B
MSB なし EUC :$3$l$OF|K\8l$G$9
MSB なし SJIS:^B1^Bj^BM^Sz^V{^Lj^BE^B7

dic

CD-ROM や電子ブックで供給されている市販の電子辞書を検索するプログラムです. バージョンは 0.24 です.

「辞典盤(アスキー)」「新英和和英中辞典(研究社)」「リーダーズ+プラス(研究社)」「大辞林」「広辞苑(岩波書店)」「スーパー英和・和英辞典(三省堂)」などを利用できます.

/usr/doc/dic/ に含まれている eldic.el を利用することで, Mule からも利用できます. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

pcurses

BSD curses ライブラリの日本語対応版です. libc に収められているもの (BSD 4.4 リリースからの移植) を日本語を利用できるように改造したものです. ezinst もこのライブラリを使っています. /usr/lib/libjcurses.a と /usr/include/jcurses.h がインストールされます. 使用方法は jcurses.h を参照:-b.

curses の COPYRIGHT 表示:

Copyright (c) 1981, 1993, 1994
    The Regents of the University of
    California.  All rights reserved.

This product includes software developed
by the University of California, Berkeley
and its contributors.

plain2

ほぼベタ書きされたテキストを roff もしくは TeX 形式のファイルに変換することができる plain2 です. バージョンは 2.54 です.

plain2 を使用すれば, roff や TeX の知識がほとんどなくても簡単に美しい文書を作成することができます. roff や TeX のコマンドをそのまま埋め込むこともできます.

ドキュメントは /usr/doc/plain2-2.54/ です. 詳しい説明が plain2 用のファイルで書かれています. /usr/doc/plain2-2.54/ 以下で make を実行してください. TeX 形式のドキュメントが生成されます.

src2tex

プログラムソースファイルから TeX/LaTeX 形式のファイルを生成するツールです. BASIC, C, C++ などの各種プログラム言語に対応しています. ドキュメントはソース中のものを参照.

rie

ECLR 属性文法による構文・意味解析器を生成するコンパイラ・コンパイラです. Bison を元にしています.

サンプルソースファイルが /usr/src/Rie に, ドキュメントが /usr/doc/Rie/ にインストールされます.

pad2ps

テキストファイルとして書いた PAD を PostScript, EPS, LaTeX に変換するツール pad2ps です.

ドキュメントとサンプルが /usr/doc/pad2ps/ にインストールされます. manual.ps がマニュアルです.

pad2ps を使う場合は Ghostscript や pTeX もインストールしておくとよいでしょう.

tk

Tk ツールキット 4.2 を日本語化したものです. Tk は主に Tcl と組みあわせて簡単に Motif に良く似た GUI を作成できるツールキットです. 日本語の表示だけではなく, kinput2 や xwnmo による入力も可能です.

デモが /usr/lib/tk4.2jp/{demos, demos.jp} にあります. デモの実行のために tcl が必要です.

tcl

Tk を利用するための スクリプト言語 Tcl 7.6 を日本語化したものです. tk と組み合わせて使います.

gimp

GIMP は高性能な画像処理ソフトです. 商用のフォトレタッチングソフトに含まれているような多くのツールやフィルター群が用意されています. バージョンは1.0.2に若干のパッチを当てたものです.

gtkパッケージに含まているjapanese-menu.tgzを利用することで, メッセージを日本語化することができます. /usr/doc/gtk-1.0.6jp/gtkconv-1.0.6/japanese-menu.tgzを~/.gtk内に展開し、環境変数GDK_CONVを空の文字列に指定してください.

  $ mkdir ~/.gtk
  $ cd ~/.gtk
  $ tar xvzf /usr/doc/gtk-1.0.6jp/gtkconv/japanese-menu.tgz
bashやzshを使っているなら
  $ export GDK_CONV=''
tcsh を使っているなら
  % setenv GDK_CONV ''

gtk

GIMP用に開発されたライブラリgtk+です. バージョンは1.0.6にwbパッチを当てたものです。gimpの動作に必要です.

このパッケージにはgtkconvパッチが適用されており, gtkを使用しているアプリケーションを簡単に日本語化することができます. 詳しくは/usr/doc/gtk-1.0.6jp/gtkconv-1.0.6/README.jp参照.

xfsxtt

xfsxtt は, Free の TrueType フォントレンダラー FreeType を X のフォントライブラリ中に組み込むことによって, TrueType font を X Server から直接扱えるようにするものです.

/usr/doc/xfsxtt-1.0 にあるドキュメントを読んで設定を行ってください. xttutils パッケージをインストールすれば, /usr/doc/xfsutils-0.1.5 にも設定方法があります.

xttutils

xfsxtt 用のユーティリティと設定解説です. TrueType フォントの情報を表示する ftinfo と, xfsxtt 用の fonts.dir を設定する mkttfdir が含まれています.

xfsxtt の設定方法は /usr/doc/xttutils-0.1.5 を見てください.

freetype

フォントレンダラー FreeType です.xfsxtt を使うのに必要です.

sendmail

BSD 系のメール伝送プログラム sendmail です. バージョンは 8.9.1a に WIDE パッチ 3.1W を当てたものです.

WIDE パッチによって提供される機能(複数メール同時配送など)を使用しない場合は, セキュリティ問題がなければ入れ替える必要はありません.

ドキュメントは /usr/doc/sendmail/.

ネームサーバの MX レコードを使用する sendmail.mx と使用しない sendmail.nomx がインストールされますので, 必要に応じてどちらかを sendmail にリンクして使用します. インストールする場合は既存の sendmail が動作していないことを確認してください.

root# ps aux | grep sendmail
 65 ? S 0:00 sendmail: accepting connections 
root# kill 65              ← 上のような表示がなければ不要
root# mv /usr/sbin/sendmail /usr/sbin/sendmail.org
root# ln -s /usr/sbin/sendmail.mx /usr/sbin/sendmail

cf

sendmail の設定ファイルであり, Unix の世界で一番複雑だと言われている sendmail.cf の作成を補助するプログラムです. バージョンは 3.7Wpl2 です.

mnews

コンパクトで軽快なメール・ニュースリーダ mnews です. バージョンは 1.20 です. MH, UCB-MAIL, RMAIL それぞれのメールフォルダを扱うことができます. 非常に柔軟なカスタマイズが可能です.

ドキュメントは /usr/doc/mnews-1.20/.

gnus

Mule 上のネットニュース閲覧マクロパッケージです Gnus のバージョン 5.4.61 です. mulebase パッケージに入っている Gnus 5.3 に比べて, 動作が若干軽くなっています.

個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

mh

多機能メールハンドラ(メールの管理ツール) MH です. バージョンは 6.8.3 に日本語パッチ 1.02 を当てたものです.

単独のコマンドとしても利用できますし, Mule (mh-e, mew) や mnews から呼び出されることもあります. メールをフォルダごとに分類したり, 着信メールを自動的に分類したりする機能があります.

ドキュメントは man mh 参照. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

mew

電子メールを Emacs(Mule) 上で簡単に読み書きすることができるインターフェース mew です. バージョンは 1.70.1 です. MIME や PGP にも対応しており, MH を利用します.

Mule, mh パッケージが必要です. pgp パッケージもあるとよいでしょう.

利用の際には /usr/doc/mew-1.70/ にある説明をよく読み, ~/.emacs に dot.emacs を編集・追加してください. 個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

impost

Perl で作成されている, メール・ニュース発信ツール IMPOST です.

MH の send コマンドや UCBMAIL から起動される sendmail の代わりに利用できます. ヘッダ部を MIME 化したり EUC, Shift-JIS を JIS に変換したりできます.

ドキュメントは /usr/local/info/impost-0.99.info.

nntpclt

NNTP(ネットワークニュース転送プロトコル) を使用してニュースをポストする inews というプログラムと nntp クライアントの設定サンプルです. バージョンは 1.5.11 です.

インストールした後に /etc/nntpserver に使用する NNTP のサーバーホスト名を記述する必要があります.

pgp

PGP とは, 電子メールやデータファイルが改変されていないかどうかを公開鍵暗号を利用して保証するものです. このパッケージは, 合州国内でしか利用できない MIT PGP-2.6.2 を, 合州国外でも使用できるように国際化した PGP-2.6.3ia です.

PGP 国際版については PGP 国際版のホームページ を参照して下さい.

ptex

アスキー版 pTeX 2.1.8 の実行バイナリ, 関連するライブラリ, マクロファイル等一式です. kpathsearch に対応していますので, 自動的にフォントのパスをサーチします.

vflib, vfjfm パッケージをインストールすることで日本語ベクタフォントにも対応します.

起動するコマンド名によって, LaTeX 209, LaTeX2e, pLaTeX2e として働きます. jlatex は LaTeX 209, latex は LaTeX2e, platex は pLaTeX2e として働きます.

yatex

Yet Another TeX mode

TeX/LaTeX の入力・編集を支援する Mule 用マクロパッケージです. バージョンは 1.64.2 です.

個人用設定例が smplusr パッケージに含まれています.

YaTeX ホームページ も参照してください.

dvi2tty

TeX の出力ファイルである DVI 形式のデータを普通のテキストに変換するコンバータです.

xdvik

X 上で TeX の DVI ファイルをプレビューするためのソフトウェアです. バージョンは 20a + j1.1p8 です.

VFlib を利用することで, 書体倶楽部形式, JG フォント形式, TrueType 形式の日本語ベクタフォントを表示することができます. Ghostscript を利用して EPS 形式の図を含む DVI ファイルを表示することもできます. 各種のパス設定には TeX kpathsearch を利用します.

ノートマシンなどで表示が入りきらない場合は, xdvis を利用してください.

dviprt

TeX の出力した DVI 形式のデータをプリンタへ出力するためのツール dviprt と, VGA あるいは SVGA の画面上に表示するプレビュア dviout です. バージョンは 2.39.0.1 に漢字および gs パッチを当てたものです.

ドキュメントは /usr/doc/dviout-prt/.

dvi2ps

TeX の DVI ファイルを日本語 PostScript または PostScript + 大日本印刷フォント (DNP フォント) の形式に変換するツールです. バージョンは 2.0-j です. アスキー版, NTT 版両方の TeX に対応しています.

pk300

pTeX で利用するコンピュータモダン PK フォントの 300dpi 版です. PJE では xdvi などのプレビュアが使用します. 印刷する場合は METAFONT システムを用いてプリンタに適切なフォントを作成することをお勧めします.

pk360

pTeX で利用するコンピュータモダン PK フォントの 360dpi 版です. PJE では xdvi などのプレビュアが使用します. 印刷する場合は METAFONT システムを用いてプリンタに適切なフォントを作成することをお勧めします.

pk400

pTeX で利用するコンピュータモダン PK フォントの 400dpi 版です. PJE では xdvi などのプレビュアが使用します. 印刷する場合は METAFONT システムを用いてプリンタに適切なフォントを作成することをお勧めします.

pk600

pTeX で利用するコンピュータモダン PK フォントの 600dpi 版です. PJE では xdvi などのプレビュアが使用します. 印刷する場合は METAFONT システムを用いてプリンタに適切なフォントを作成することをお勧めします.

pk720

pTeX で利用するコンピュータモダン PK フォントの 720dpi 版です. PJE では xdvi などのプレビュアが使用します. 印刷する場合は METAFONT システムを用いてプリンタに適切なフォントを作成することをお勧めします.

fntuty

TeX や X ウィンドウシステムで使用される各種フォント用のユーティリティ です.

全角文字のフォントデータから dviout/dviprt 用の knj フォントを生成する knjfont, knj フォントを圧縮する knjtopk, bitmap 形式から書体倶楽部形式のベクタフォントを生成する bm2vf, X ウィンドウシステム用 bdf 形式と DOS/V 用 FONTX2 形式のフォント相互変換する bdftofx2 と fx2tobdf が含まれています.

gs

日本語 Ghostscript 5.10 パッケージです. バージョンは 5.10j2.0 です. 多くのドライバが static に組み込まれており, 標準では x11 ドライバが使用されます. pdf ファイルも読むことができます.

ドキュメントは /usr/doc/ghostscript-5.10j2.0/

gsfonts

日本語 Ghostscript のフォントです.

gv

Ghostscript (PostScript インタープリタ) の X11 用フロントエンド GV です. バージョンは 3.5.8 です.

gs パッケージが必要です.

vflib

ベクタフォントを利用するためのライブラリ VFlib 2.22PL10 のライブラリ, マニュアル及びデータベース・ファイル (vfontcap) のサンプルです. xdvi, GhostScript 等で利用されます.

ドキュメントは /usr/doc/VFlib-2.22PL10/.

vfontcap ファイルは /usr/share/fonts/ 以下のフォントのサブディレクトリに入っています. デフォルトでは Zeit 形式フォント (vmincho, goth13 パッケージ) を利用するようになっています. Windows の TrueType フォントなども利用できますので, /usr/doc/PJE/CUST/vflib.gz を参照してください.

vfjfm

アスキー版 pTeX (ptex パッケージ) で VFlib 用の書体を使うための JFM フォントパッケージです.

vmincho

VFlib が使用する日本語明朝フォントです. PJE が標準で利用する書体倶楽部形式のベクタフォントです.

goth13

VFlib が使用する日本語ゴシックフォントです. 和田研漢字分科会で製作された漢字スケルトンフォントに肉付けを行って得られたアウトラインフォントです. 書体倶楽部形式のベクタフォントです.

vasiya

VFlib が使用する日本語丸ゴシックです. 書体倶楽部形式のベクタフォントです. PJE のデフォルトではゴシックに goth13 を使いますので, 好みに応じてインストールしてください.

vhokuto

VFlib が使用する毛筆体フォントです. 書体倶楽部形式のベクタフォントです. 好みに応じてインストールしてください.


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