露、防空システム弱体化 最新鋭兵器損失と英分析

6日、ウクライナ南部オデッサ中心部で、ロシア軍のミサイル攻撃現場を調べる救助隊員(オデッサ市提供・AP=共同)
6日、ウクライナ南部オデッサ中心部で、ロシア軍のミサイル攻撃現場を調べる救助隊員(オデッサ市提供・AP=共同)

英国防省は9日、ロシアが実効支配するクリミア半島などに配備していた最新鋭地対空ミサイルS400を数基損失し、再配備を余儀なくされているとの分析を発表した。国内の重要拠点にあるS400を移送する可能性があり、防空システムの弱体化はほぼ確実だと指摘した。

一方、ロシア国防省は9日、クリミア半島沿岸の黒海上空で、ウクライナの巡航ミサイル「ネプチューン」を防空システムで撃墜したと発表した。クリミアにはロシア黒海艦隊などの基地があり、ウクライナが無人機などで攻撃している。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、戒厳令と総動員令を来年2月14日まで延長する法律に署名した。昨年2月の侵攻開始に伴い全土に発令され、延長を繰り返している。(共同)

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