横浜市神奈川区のポートサイド公園に隣接する旧YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)の建物・跡地の利用をめぐり、横浜市は2日、2016年度中にも民間事業者を公募する方針を明らかにした。
同日行われた市会決算特別委員会で藤代哲夫氏(自民党)の質問に市側が答えた。
旧YCATは1979年度に完成。現在の横浜駅東口に移転後、2006年度に役割を終えた。鉄骨2階建ての建物を含む跡地は約4500平方メートル。うち公園としての利用が決まっているエリアを除く約4千平方メートルが跡地利用の対象となっているが、約10年間、具体化されていなかった。
市は昨年12月に民間事業や学校法人などに対しニーズ調査を実施。カフェやシェアオフィス、住宅展示場などの事業について意見が出された。今年は近隣住民からもアンケートを行った。
藤代氏は「建物の老朽化が進んでいる」と早期の具体化を要望。市は市民団体の交流の場や防災機能拠点の場を確保することなどを前提に、本年度中に方針を固めた上で、「16年度のできるだけ早い時期に事業者を公募したい」としている。