特急・びわこ号　復活

京阪電鉄と寝屋川市計画

京阪電鉄と寝屋川市が復活を目指す「びわこ号」（寝屋川市で）＝同社提供

　京阪電鉄（本社・大阪市中央区）と寝屋川市は２５日、１９３４年に大阪と滋賀を７２分で結ぶ直通特急として登場し、７０年に廃車になった後、同社の寝屋川車両工場で保存されている「びわこ号」を復活させる、と発表した。計画では５年以内に、イベント列車として京阪本線での走行を目指す。

　同社が今年で開業１００周年、市が来年、市制６０周年を迎えるのを記念して企画。びわこ号は、急カーブの多い京阪大津線をスムーズに走れるよう、車両の連結部分に台車を配置する国内初の「連節車」として親しまれた。２００９年には経済産業省の近代化産業遺産に認定された。

　すでに廃棄されている動力部の製造や、車体の補強などの費用は募金で集める予定。イベントの開催や関連商品の販売など、具体的な計画については来年３月に公表するという。

　寝屋川市の担当者は「沿線の新たな魅力にしたい」と期待をかける。

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