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「Zepp Osaka」来年限り? 借地契約切れ間近

2007年11月21日

 ポップ音楽のコンサート会場として親しまれ、約2000人を収容できるライブホール「Zepp(ゼップ) Osaka」(大阪市住之江区)が、08年11月末にも営業を停止する見通しだ。ホールの土地を所有する大阪市が「借地契約は09年1月末までで、予定通り返還してもらう」としているため。ホール運営会社は、市との契約延長を模索しつつ、市内の別の場所への移転も検討している。

写真大型ライブホール「Zepp Osaka」

 「Zepp Osaka」は、ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社「ホールネットワーク」が東京、名古屋など全国主要6都市で展開するライブホールの一つで、98年11月開館。イス席なら943人、立ち見なら2180人を収容できる。

 敷地は1891平方メートル。大阪市が大阪港振興協会と98年6月から09年1月まで賃貸借契約を結び、さらに同協会がホールネットワークと98年8月から09年1月まで事業用定期借地契約を結んでいる。

 「Zepp Osaka」側は「全国6館のZeppを巡るツアーも定着している。大阪の音楽文化のためにも市内で営業を続けたい」とし、移転する場合、休業期間が短くて済むよう、現在地での契約延長について市に相談したいという。市は「更地にして返してもらうのが基本だが、相談があれば話し合う」としている。

 大阪府内では、大阪市北区にあるフェスティバルホール(2700席)が建て替えのために08年末で一時閉鎖するほか、同市西区にある大阪厚生年金会館(大ホール・2400席、芸術ホール・1100席)が、全国の年金福祉施設の整理合理化計画に伴い、08年9月に営業を停止する。2千人規模の音楽ホールが相次いで現在の姿を消そうとする中だけに、「Zepp Osaka」の行方も注目を集めそうだ。

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