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苫小牧市がハイランドスポーツセンター屋内リンク廃止を正式表明

(2011年 8/31)

廃止が決まった苫小牧市ハイランドスポーツセンター屋内リンク(今年2月)

 苫小牧市は31日、市内高丘のハイランドスポーツセンター屋内リンクの廃止を正式に発表した。施設の老朽化と利用団体の減少などを踏まえて判断した。

 岩倉博文市長が記者会見した。屋内リンクは1970年のオープンから40年が経過して老朽化が進み、冷却パイプの破損などが続いている。一方、苫小牧スケート連盟への登録団体は10年前の半分で、利用するための抽選登録団体も6割減という。

 岩倉市長は財政状況を踏まえ「かなり大規模な改修、改築が必要で、ハイランド以外の屋内リンク3カ所の有効活用で対応が可能と判断した」と廃止の理由を述べた。

 既に、来年1月の日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)は王子製紙スケートセンターを借りるほか、近郊にもリンクがあることから、「圏域にはリンクが多く、1カ所廃止しても氷都としての役割は果たせる」と述べた。今後、冷凍機のアンモニアの回収作業をする。

 施設跡地の利活用は「取り壊すのに多額の費用が掛かる。活用は施設の安全性などを検証することになる」(市教委)として、現段階は白紙と説明した。

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