ウクライナ軍「膠着状態にある」、航空優勢の確保強調…露軍は攻勢強め製油所が炎上

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 ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は1日、英誌エコノミストへの寄稿で、ロシア軍との現在の戦況は「 膠着こうちゃく 状態にある」と認め、一進一退の消耗戦に移行しているとの認識を示した。最も必要なのは航空優勢の確保だと強調した。

 ザルジニー氏は、現状打破へ、ロシアが敷設した地雷の突破や、電子戦能力の強化などが必要と指摘した。戦争の長期化は「あらゆる手段で軍事力を再編成・増強しようとするロシアに有益だ」とし、ウクライナに脅威になると強調した。

 露軍は犠牲をいとわず東部ドネツク州アウディーイウカへの攻勢を続ける構えだ。米政策研究機関「戦争研究所」は1日、露軍が歩兵主導の地上攻撃を再び仕掛ける準備をしていると指摘した。受刑者らを中心とする部隊が正面から突撃する可能性があるという。

31日、ウクライナ東部ドネツク州で、爆撃後に燃え上がるタンク車=ロイター
31日、ウクライナ東部ドネツク州で、爆撃後に燃え上がるタンク車=ロイター

 露軍はウクライナ全域への攻勢も強めている。ウクライナのイゴール・クリメンコ内相は1日、SNSで、露軍がこの24時間で「10地域の118集落を攻撃した」とし、今年に入り最大規模だと指摘した。中部ポルタワ州クレメンチュクでは攻撃を受けた製油所が炎上し、送電線も被害を受け、停電が発生した。

 また、ウクライナ軍によると、ロシアの侵略開始以来、地雷や爆発物で民間人260人以上が死亡した。農作業中に被害に遭うケースも多く、事故の4分の1は農地で発生したという。

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