中国電力に課徴金納付通知 カルテル、過去最高額か
中国電力は1日、企業向け電力の販売を巡り、公正取引委員会から独占禁止法違反で課徴金納付命令案の事前通知を受けたと発表した。電力供給などを巡って関西電力、九州電力、中部電力とカルテルを結んだとして21年4~7月に公取委から立ち入り検査を受けていた。課徴金額は明らかにしていない。
九州電と中部電にも納付命令案が通知されたとみられ、課徴金の総額は少なくとも数百億円で過去最高となる見通し。中国電は「業績に与える影響は精査中。業績予想の修正が必要となった場合は速やかにお知らせする」としている。
中国電の2023年3月期の連結業績予想は売上高が1兆6200億円、最終損益は1390億円の赤字を見込んでいる。