ラジコで民放全99局聴取可能に エフエム徳島が1日から参加

 ラジオ番組のインターネット配信サービスを行う「radiko(ラジコ)」(東京都中央区)は1日、エフエム徳島の番組配信を開始した。今冬に会社設立10周年を迎えるのを前に、民放ラジオ全99局(コミュニティーFMなど除く)がサービスに参加したことになり、パソコンやスマートフォンなどを使えば、どこからでも全国の番組が聴取可能になった。

 ラジコは、聴取者の減少や難聴地域対策といったラジオ業界の課題解決を目指し、試験配信を経て、平成22年12月に在京在阪の民放ラジオ局13社と電通が共同で設立した。

 聴取エリアを本来の放送地域に限定した無料配信に加え、過去1週間の放送番組を配信する「タイムフリー聴取」や、放送エリアを問わない「エリアフリー聴取」(有料会員のみ)などのサービスも人気を集める。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請下では、会社員や学生の在宅時間が増加。同社によると4月の利用者数は910万人で、2月と比べて21%増加し、利用時間も26%伸びたという。

 エフエム徳島の配信開始について、ラジコは「ラジオ業界の大同団結で、ラジオの再価値化のひとつを実現するに至った」としている。

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