05/26
2024
Sun
旧暦:4月19日 仏滅 庚 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年4月8日(金)23:00

前山の「津波碑」(行雲流水)

 下地字与那覇の前山に小さな石碑がある。64×30×13㌢の珊瑚石灰岩だ。右上から「乾隆三十六年三月十日大波」、中央に「宮国新里友利砂川」の文字が刻まれている。3月10日は新暦の4月24日にあたる


▼240年前の1771年、石垣島の南南東40㌔沖を震源地とするマグニチュード7・4(推定)の地震がおきた。午前8時頃だ。30分後には宮古も大津波に襲われた。津波は3度襲ったという

▼津波の被害は宮国・新里・友利・砂川の城(グスク)4か村のほか池間・前里・伊良部・仲地・佐和田・仲筋・塩川・水納の8か村に及んだ。特に水納島は村の形が残らないほどの全滅状態だ。津波による死者は2548人で、その8割が城4か村の住民である

▼未曾有の大津波は城4か村を背後の高台に移動させた。人的被害の少なかった伊良部島から住民を移動させての村の再建だ

▼宮古の各地に津波の伝説がある。砂川村も津波に襲われた。来島した「天女」は村を再建し、津波から逃れる祭を授けていなくなったという。祭は旧暦3月の最初の酉の日に行われ、「ナーパイ」の名で現在も続けられている。地質学者は500年前頃にも津波があったと説く。伝説の津波は1460年代とする考えもある

▼東日本大震災の報道は宮古の震災を想起させる。最近宮古でも地震が多くなった感もする。東日本の震災および原発事故は対岸の出来事とは思えない。前山の「津波碑」や「ナーパイ」は震災を顧みる記念碑でもある。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月24日(金)9:00
9:00

観光映像祭で準グランプリ

宮古上布テーマのPR映像 宮古島観光協会(吉井良介会長)の持続可能な観光PR映像「a letter from 島を継ぐ」が第6回日本国際観光映像祭で準グランプリに輝いた。また、地方観光カテゴリでは最優秀賞を受賞した。

2024年5月21日(火)9:00
9:00

「ゴツン」角突き合い 多良間ピンダアース大会

【多良間】第25回多良間島ピンダアース大会(主催・同実行委員会)が19日、村多目的広場で行われた。3階級に計29頭が出場し、角と角を激しくぶつけ合うなどして熱戦を繰り広げた。重量級は伊良部島から参加した「ジャックダニエル・イー号」が初優勝を飾った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!