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be on sunday
2007.1.28


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とれんどサーチ
ネット上の評判を分析
消費者の「本音」を集めて企業に

イラスト
※クリックすると、拡大します

 インターネットのブログや掲示板の世界では、消費者の「本音」が飛びかう。自社のイメージや製品がどう語られているのか――企業の広報担当や営業マンにとっては気になる。だからといって、無数のサイトから情報を拾ってもいられない。そこで、そうした情報を自動的に集めて分析するサービスが広がり始めている。

 電通がネット関連会社ガーラと組み、昨年12月から月額料金10万5000円(税込み)で販売を始めたソフト「バズリサーチ」は、社名や製品名などをキーワードとして設定すると、巨大掲示板「2ちゃんねる」やブログの中から関連した記述を集めてきてくれる。

 ただ、記述をならべられても、みな読むのは大変。そこでプラス、マイナスのどちらの評価が多いか分析する機能をつけた。

 例えば、文中に「いい」「すばらしい」があればプラス、「悪い」「ひどい」があればマイナスというように、事前に用意された辞書に従ってシステムが判断していく。

 しかし、日本語は単純ではない。たとえば「〜はいいが〜は気にくわない」というように、相反する評価がならぶとシステムが「良い」「悪い」を判断できず「中立」にしてしまう。前後の文脈を加えた解析や、業界ごとの特有の表現への対応など、精度を上げていく余地があるという。

 このソフトの販売に際して社内からは「大丈夫か」と心配の声が上がった。電通は各社の広告宣伝を行っており、その広告への反響も導入企業には一目瞭然(りょうぜん)になってしまうからだ。

 それでも、「ライバル社の広告に効果がないと説得する材料にもなる。消費者間の口コミ情報は、購買動機を形成するうえで無視できない力を持ち始めている」と森岡慎司・インタラクティブマーケティング部長は前向きだ。社内の活用も促しつつ、1年間で100社との契約が目標だ。

 NECは「何の・どこが・よい」まで抽出できる技術を開発。この技術を使って昨年11月から2ヶ月間、自社サイトで試験的にテレビドラマの評判分析を公開した。そのドラマが「よい」なら、ストーリーなのか、俳優の演技なのか、記述の多かった理由も自動抽出する。今後、一般の企業向けの販売もにらんでいる。

 ブログの評価分析サービスは、システム会社のシーエーシー、ブログ検索のテクノラティジャパンなども売り出し中。新しい市場でシェアをとろうと、各社が分析の精度を磨き合っている。(志村亮)



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