前代未聞の隠し玉?! 日本ハムが、来秋のドラフト会議に向けて陸上男子十種競技で日本記録保持者の右代(うしろ)啓祐(33)の動向を注視していることが30日、分かった。吉村浩ゼネラルマネジャー(GM、55)が「やり投げとかいいのでは。右代選手。(入団)テストとか。野球の常識も変わっている」と自ら切り出した。
米大リーグ、エンゼルスで活躍する大谷翔平投手を投打二刀流で育成し、2011年には早大ソフトボール部の大嶋匠捕手をドラフト7位で指名した日本ハム。常識にとらわれない球団が次に注視するのが、野球経験こそないが最速141キロを計測したこともある十種競技の第一人者だ。
吉村GMは、今季最優秀防御率に輝いたオリックス・山本がやり投げを取り入れて飛躍したこともあり注目。始球式を務めた14年8月12日のロッテ戦(札幌ドーム)も球場で見守ったという。
「五輪に集中していただいて8月以降にチャンスがあれば。十刀流。DHも含めて」と吉村GM。さらに、女子選手の指名ついても「あるんじゃない? 注視は全員にしている」。夢は広がるばかりだ。