中国の有人宇宙船「神舟10号」帰還 最長の15日間滞在
【北京=山田周平】中国政府が打ち上げた宇宙船「神舟10号」に搭乗していた宇宙飛行士3人が26日午前(日本時間同)、地球に無事帰還した。3人が乗った帰還カプセルは中国・内モンゴル自治区中部の草原に落下した。宇宙滞在は15日間。中国としては、2012年6月に「神舟9号」がつくった13日間を超えて最長記録となった。
中国の国営中央テレビは、女性1人を含む飛行士が帰還カプセルから手を振りながら出てくる様子を実況中継した。
神舟10号は無人宇宙実験船「天宮1号」と自動・手動でドッキングしたほか、上方から後ろに回り込み、近距離から向き合うことに成功した。20年ごろを目指す独自の宇宙ステーションの運用開始に向け、宇宙船の複雑な操縦技術の経験を積んだ。