都内で免許返納、池袋暴走事故後に8割増…大半が高齢者

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 今年4月に東京都豊島区で起きた池袋暴走事故後、10月19日までの半年間に、東京都内で運転免許証を自主返納したドライバーが3万6986人に上り、前年同期(1万9618人)の約8割増になったことが警視庁への取材でわかった。大半が高齢者で、警視庁は「悲惨な事故を機に、返納の意識が高まった」とみている。

 都内では事故直後から運転免許証を返納する人が相次いだ。今年の返納者は10月末時点で5万3690人に上り、過去最多だった2017年の4万6289人を大きく上回っている。

 返納者の約9割が65歳以上で、70歳以上でも全体の約8割を占めた。警視庁は、返納増には池袋暴走事故が大きく影響し、俳優の杉良太郎さん(75)ら著名人による返納も後押ししたとみている。

 政府は高齢ドライバー対策として、自動ブレーキなどを備える「安全運転サポート車」のみを運転できる限定免許の導入を検討。アクセルとブレーキを踏み間違える事故が多いことから、踏み間違え時の加速抑制装置の普及を進めている。

 

警視庁、任意捜査続ける

 ◆池袋暴走事故=4月19日昼、東京都豊島区東池袋の都道で旧通産省工業技術院の元院長(88)の乗用車が赤信号を無視して暴走し、横断歩道の通行人らを次々とはねた。母(当時31歳)と長女(同3歳)が死亡し、男女10人が重軽傷を負った。警視庁は元院長について自動車運転死傷行為処罰法違反容疑で任意捜査している。

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