米、無人機迎撃兵器を供与 追加軍事支援、635億円

ウクライナ東部ドネツク州でロケット弾を発射する高機動ロケット砲システム「ハイマース」。国際的な軍事支援でウクライナに供与された=5月(ゲッティ=共同)
ウクライナ東部ドネツク州でロケット弾を発射する高機動ロケット砲システム「ハイマース」。国際的な軍事支援でウクライナに供与された=5月(ゲッティ=共同)

米政府は3日、ウクライナに対する最大4億2500万ドル(約635億円)の追加軍事支援を発表した。無人機迎撃のためのレーザー誘導兵器のほか、高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」と高機動ロケット砲システム「ハイマース」の弾薬などが含まれる。

1億2500万ドル分は大統領権限で米軍の在庫から供与する。残る3億ドル分は軍需企業から兵器を購入する「ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)」を使う。議会で予算審議が滞ったため、今回の支援はUSAIに残っている最後の資金となる。米政府はUSAIの一時凍結を明らかにしている。

バイデン政権はウクライナ支援を盛り込んだ1050億ドル規模の緊急予算案の審議を議会に求めているが、そのまま成立するかどうか見通せない状況となっている。(共同)

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