大地をキャンバスに見立て、およそ100平方メートルの空間に花びらや草木だけを使って作る巨大な花絵「インフィオラータ」。市民アートとして400年前にイタリアで発祥し、キリスト教の祭典として親しまれてきた。その伝統あるインフィオラータの世界に新風を巻き起こしたレスラーのような風貌の男、藤川靖彦がドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS/TBS系全国ネット、6月21日午後11時10分〜11時40分)に登場する。
日本伝統の浮世絵をアレンジし、「花歌舞伎」と呼ばれる独自の作風を生み出した。型破りとも言える藤川の作品に世界中の花絵師たちが度肝を抜かれた。インフィオラータの本場イタリアでは、あのローマ法王をも虜にし、昨年はサンピエトロ寺院にVIPとして招かれたほどだ。さらに今年の6月、藤川はスペインで開催される世界最高峰と言われるインフィオラータの祭典に招かれていた……。
番組では、新作の花歌舞伎を携えスペインに乗り込んだ藤川に密着。夜を徹し12時間かけて作り上げるという壮絶な制作現場に同行。「作った後は起き上がれなくなる」という程に、極限まで肉体を追い込み、花のイマジネーションを探り続ける藤川の真剣勝負に迫った。